常磐の山上信吾投手は、高校最後の投球は打者3人に投げただけだった。進路については「プロに行きたい」と話した。東北楽天、阪神のスカウトが注目した。
3人のみ
高校野球群馬大会では準々決勝で、146キロ右腕・山上信吾投手のいる常磐が前橋育英と対戦した。
常磐はこれまで同様に、エースの仙波投手が先発し、仙波投手も7回まで無失点に抑え、試合は0-0のまま8回を迎えた。8回裏に仙波投手が2点を許し、なお2アウト1,2塁の場面で山上信吾投手が登板した。しかし山上投手は、四球とレフト前ヒットで2点を追加され、流れを止めることはできなかった。「流れが悪くなっていたが変えられず、自分の力不足」と肩を落とした。
力のある投手だが、今大会でも初戦に四球を連発して1アウトで降板するなど、まだ実戦経験で磨かれていない所があり、今大会は3回戦で先発し6回5安打3失点、他の試合はリリーフで登板した。この日も結果的に追加点を許し、146キロの速球があるものの、ビシッと締めるようなピッチングはできなかった。
それでもプロのスカウトは、その素質を高く評価する。この日は東北楽天、阪神のスカウトが視察し、阪神の吉野スカウトは「下ができてきたら面白い」と評価した。その他の球団のスカウトも将来性を高く評価している。
山上投手は試合後に進路について「はっきり決まっていないが、プロに行きたい。このままという思いもある」と、大学などを経由せずに直接プロにいくという思いを話した。
ドラフト会議では素材を評価して5位前後で指名してくる球団があるかもしれない。プロで3年くらい鍛えられ、大化けした山上投手の投球を見たい。
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