2018年のドラフト会議を振り返る、今日は12球団のルーキー選手で輝きを放った選手をピックアップします。ドラフト1位選手比較編はこちら
2018年プロ野球ドラフト会議 指名選手
輝いた選手 | 成績 | |
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東北楽天 | 4位・弓削隼人 投 SUBARU 6位・渡邊佳明 内 明治大 |
8試合43.1回 3勝3敗 防御率3.74 77試合218打数72安打、打率.225 26打点 |
阪神 | 3位・木浪聖也 内 Honda | 113試合363打数95安打、打率.262 4本塁打32打点 |
千葉ロッテ | 3位・小島和哉 投 早稲田大 | 10試合54.1回 3勝5敗 防御率4.31 |
中日 | 2位・梅津晃大 投 東洋大 | 6試合34.2回 4勝1敗 防御率2.34 |
オリックス | 7位・中川圭太 内 東洋大 | 111試合364打数105安打、打率.288、3本塁打32打点 |
DeNA | 3位・大貫晋一 投 新日住金鹿島 | 15試合66.2回 6勝5敗 防御率5.00 |
北海道日本ハム | – | |
読売 | 6位・戸郷翔征 投 聖心ウルスラ | 2試合8.2回 1勝0敗 防御率2.08 |
福岡ソフトバンク | 6位・泉圭輔 投 金沢星稜大 | 14試合18.1回 2勝0敗 防御率1.96 |
東京ヤクルト | 2位・中山翔太 外 法政大 | 35試合97打数28安打、打率.289、5本塁打14打点 |
埼玉西武 | 7位・佐藤龍世 内 富士大 | 52試合59打数13安打、打率.220、2本塁打7打点 |
広島東洋 | 2位・島内颯太郎 投 九共大 | 25試合28.2回 0勝0敗 防御率4.40 |
各球団、ドラフト2位、3位で指名をした即戦力選手が活躍を見せ、特に阪神の木浪選手はドラフト時の前評判はそれほど高くないと感じたが、得意の打撃はもちろん、ショートとしてプレーを続ける能力の高さを見せた。スカウトの勝利、そして社会人出身選手のレベルの高さを見せつけた。
中日の梅津投手はシーズン終盤に登場しポンポンと4勝を挙げた。防御率も素晴らしく、投球のスケールなどを見ると福岡ソフトバンクドラフト1位の甲斐野投手に匹敵をしそうで、ドラフト1位候補だった実力を見せた。DeNAの大貫投手もドラフト指名時はそれほど評判は高くなかったが、主に序盤にローテーションに入り6勝を挙げ、1位の上茶谷投手と合わせてルーキーで13勝を挙げた。
ドラフト下位指名からの下剋上では、オリックスの中川選手が105安打を打ち、東北楽天の渡邊選手も72安打を記録した。中川選手については大学3年時に侍ジャパン大学代表の主軸を務め、4年時に苦しんだものの実力はドラフト上位と評価していたので、それほど驚かない。渡邊選手は横浜高校の渡邊監督の孫として注目されながら、横浜高校、明治大、プロと常にレベルの高い環境に身を置き、そしてそこで力を発揮している。素晴らしい対応力、そしてポテンシャルを持っている。
巨人の戸郷選手もファームで150球のものすごい球を見せ、シーズン終盤に1軍で登板した。短いイニングだったがチームの優勝に貢献する投球で、ポストシーズンでの登板もし、衝撃的な印象を残した。しかしこちらもドラフト6位指名だったが、評価的にはドラフト2位前後と予想していたので、それほど驚かない。
ドラフト時の指名順位よりも、ドラフト前の評価の方が成績により相関しているかもしれない。また、ドラフト4位、5位の選手が1年目の活躍が少ないのは、「この順位あたりで将来の可能性にかけた選手を」というドラフト指名時の各球団の思惑(固定概念?)が透けて見えるのは面白い。
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