2018年ドラフト会議を振り返る、ドラフト1位選手の成績比較

松本航, 甲斐野央, 清水昇, 小園海斗, 藤原恭大, 辰己涼介, 根尾昂, 太田椋, 高橋優貴, 上茶谷大河, 近本光司, 吉田輝星

2018年のドラフト会議を振り返ります。まずはドラフト1位選手の成績を比較してみます。

2018年ドラフト1位指名選手の1年目の成績

野手の比較

  2018年ドラフト1位 成績
東北楽天 辰己涼介 外 立命大 124試合、打率.229、314打数72安打、25打点、4本塁打、13盗塁
阪神 近本光司 外 大阪ガス 142試合、打率.271、586打数159安打、42打点、9本塁打、36盗塁
千葉ロッテ 藤原恭大 外 大阪桐蔭 6試合、打率.105、19打数2安打、2打点
中日 根尾昂 内 大阪桐蔭 2試合、打率.000、2打数0安打、0打点
2軍(108試合、打率.210、410打数86安打、33打点、2本塁打)
オリックス 太田椋 内 天理高 6試合、打率.000、13打数0安打、0打点
2軍(64試合、打率.258、233打数60安打、21打点、6本塁打)
広島東洋 小園海斗 内 報徳学園 58試合、打率.213、188打数40安打、16打点、4本塁打

まずは野手の成績を比較してみる。昨年のドラフト1位では高校BIG3として、根尾選手、藤原選手、小園選手が注目され、根尾選手と小園選手に4球団、藤原選手に3球団のドラフト1位指名が集まった。また、関西遊撃手BIG3として根尾選手、小園選手、太田選手が注目されていた。

高校生を比較してみると小園選手が突出した形となった。田中選手の故障があったとはいえショートを守り、58試合に出場をし40安打をマーク、また4ホームランは辰己選手に並ぶもので、長打力があるところを見せている。守備では55試合で9失策とこちらはやや多く、課題が見えた。

根尾選手、太田選手はシーズン終盤での1軍出場となった。ファームでの成績では、試合数は根尾選手の方が多く、太田選手はオープン戦で千賀投手から四球を受けて骨折をしてしまった。しかし根尾選手よりも高い打率を残し、ホームラン数も6本と長打力を見せた。根尾選手はファームでも壁にぶつかった感じがある。

次に、昨年のドラフト会議では、藤原選手が3球団に指名された後、抽選に外した阪神と楽天が辰己選手を指名、外した阪神が近本選手を指名した。しかし成績では単純に比較すると近本選手が大きく抜けた形となった。セリーグ新記録となる新人最多安打、そして36盗塁もセリーグの盗塁王となりタイトルを獲得した他、9本塁打と長打力でも辰己選手を上回った。藤原選手はまだ比較できないが、ドラフトの確定順とは逆の成績となった。

単純に順番を付けてみると、
ドラフト時  根尾・小園・藤原>辰己・太田>近本
1年目終了後 近本>辰己・小園>根尾・藤原・太田

投手

  2018年ドラフト1位 成績
DeNA 上茶谷大河 東洋大 25試合、7勝6敗1完投1完封、防御率3.96、134回136安打102奪三振
日本ハム 吉田輝星 金足農 4試合、1勝3敗、防御率12.27、11回18安打13奪三振
2軍(18試合、2勝6敗、防御率4.35、62回63安打53奪三振)
読売 高橋優貴 八戸学院大 18試合、5勝7敗、防御率3.19、93回70安打89奪三振
ソフトバンク 甲斐野央 東洋大 65試合、2勝5敗8S26H、防御率4.14、58.2回49安打73奪三振
東京ヤクルト 清水昇 国学院大 11試合、0勝3敗、防御率7.27、26回33安打24奪三振
2軍(17試合、5勝9敗、防御率4.48、90.1回94安打82奪三振)
埼玉西武 松本航 日体大 16試合、7勝4敗、防御率4.54、85.1回87安打65奪三振

昨年のドラフト会議では、松本投手が単独1位指名を受け、抽選を外した球団の内、外れ1位で上茶谷投手と甲斐野投手、吉田投手が続いて確定、外れ外れ1位で高橋投手と清水投手が指名された。

こちらは即戦力投手については松本、上茶谷、高橋投手はほぼ互角という所、松本投手は前半に故障があったものの終盤にはリーグ優勝に貢献するピッチングを見せた。上茶谷投手と高橋投手は先発ローテーションとしてほぼ1年間を通して投げることができ、特に上茶谷投手は開幕ローテーションから投げて25試合に登板し完封勝利も挙げている。奪三振では高橋投手が上回った。松本投手は首都リーグでも300奪三振を記録していたが、得意のフォークボールはプロの1軍ではさらに磨く必要がある。

しかし、先発投手陣を上回ったのが福岡ソフトバンクの甲斐野投手で、リリーフのエース格として活躍し26ホールドを挙げた。侍ジャパン代表でも世界一に貢献する投球を見せた。文句のつけようが無く、このオフはしっかりとケアをしてほしいと慰労したくなる。

清水投手は結果を残せず1軍の壁にぶつかった。2軍でも5勝9敗で防御率4.48、90.1回で82奪三振という成績となっており、課題を見つける年となった、しかし現在行われているアジアウインターリーグではキレの良い球を投げており、来年が期待できる。

投手唯一の高校生だった吉田投手は、1年目に1軍で勝利を挙げるなど素晴らしい投球を見せた。しかしその後は壁にぶつかった。ファームでは清水投手と似たような成績を残しており、高校1年目では良い経験をした年となった。

単純に順番を付けてみると、
ドラフト時  松本>上茶谷・甲斐野・吉田>清水・高橋
1年目終了後 甲斐野>松本・上茶谷・高橋>吉田・清水

今年は、12球団のドラフト1位指名選手が全員1軍を経験する快挙となった。投手も野手も非常にレベルの高い競争だったと言える。ただし1年目の成績が全てではなく、2年目、3年目にもっと成績を残す選手が出てくるだろう。

2018年ドラフト会議 指名選手一覧


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