秋田県高校野球大会では、明桜vs金足農の試合が行われ、明桜の146キロ右腕・橘高康太投手が1安打完封勝利し、視察した10球団14人のスカウトにアピールをした。
1安打完封
橘高康太投手は最速146キロの速球を投げる投手で、明桜の140キロカルテット(長尾光投手、佐々木湧生投手、風間球打投手)の中で、金足農戦の先発に指名された。
橘高投手はこの日は最速144キロを記録、130キロ台の得意のスライダーを決め球に10個の三振を奪い、9回1アウトまでヒットを許さず、ノーヒットノーランは達成できなかったがわずか1安打で完封した。
金足農とは2年前の秋田大会決勝で対戦して敗れ、その後、金足農は吉田輝星投手の好投で甲子園で準優勝をしている。橘高投手は「金足農とは1年生の時に決勝で吉田輝星投手に負けて悔しい思いをしていたので、悔しさをぶつける思いで投げました。今日は球速よりもコントロールを意識しました」と話した。
明桜はプロで投手コーチとして実績のある尾花高夫氏が昨年2月に総監督に就任し、投手陣を育てている。橘高投手にもゆったりとした体重移動で力を入れずに腕を振るフォームを指導し、146キロ右腕へと成長した。
10球団14人スカウト
この日は10球団14人のスカウトが視察した。
巨人・水野巡回コーチ:「変化球でストライクが取れる。いい投手」
中日・松永編成部長:「変化球もいいし、コントロールで苦しむタイプではない」
中日・八木スカウト:「常時140キロを超えていたし、どの球種でも腕が振れていた」
横浜DeNA・吉田スカウト顧問:「あれだけ右足があがるんだから、体に力があるんだろうね。エネルギッシュというか体が強そう」
千葉ロッテ・榎チーフスカウト:「腕の振りがいいから変化球が有効。投げっぷりがいい」
橘高投手は「お金がかかるのに、秋田まで出してくれた両親に恩返しがしたい」と話し、「プロのスカウトに認めらるような投球を続けていきたいです」と奈良にいる両親の親孝行のために、プロ入りを目標としている。この試合のスカウトの評価を見ると、プロ志望届を提出すれば、ドラフト会議で指名される可能性は非常に高いとみられる。
橘高投手はこの試合で、4回2アウト2塁の場面で決勝打も打ち、3-0で勝利した。

ネット裏には10球団14人のスカウトが集結。スカウトを兼務する巨人・水野巡回投手コーチは「変化球でストライクを取れる、いい投手」と制球面を評価した。
中日松永編成部部長「変化球もいいし、コントロールで苦しむタイプではない」
DeNA吉田スカウト顧問「(投球時に)あれだけ右足が上がるんだから、体に力があるんだろうね。エネルギッシュというか、体が強そう」
ロッテ榎チーフスカウト「腕の振りがいいから変化球が有効。投げっぷりがいい」
ドラフト候補の明桜・橘高康太投手(3年)が、10球団14人のスカウトが集う前で9回1死までノーヒットの快投を披露した。1安打完封の最速146キロ右腕は「金足農とは1年生の時に決勝で吉田輝星投手(現日本ハム)に負けて悔しい思いをしていたので、悔しさをぶつける思いで投げました。今日は球速よりもコントロールを意識しました」。143キロの直球だけでなく、スライダーを決め球にテンポのよい投球が光った。
橘高は「打たせて取る意識でいきました。スライダーがキレていたので決め球に使いました。プロのスカウトに認めらるような投球を続けていきたいです」と話した。プロ志望の右腕が10球団スカウトが視察する前でこれ以上ないアピールに成功した。
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