明桜と対戦した金足農の加藤響投手は、最速145キロの速球を投げる。1年時にエースだった吉田輝星投手(2018年北海道日本ハムドラフト1位)から、「お前はオレの1年時よりもすごい」と期待されていた。
公式戦初登板
体はそれほど大きくないが、投げる球の威力がある。同じく体がそれほど大きくなかった吉田投手も認めていた。
しかし、1年生秋に恥骨疲労骨折をしてしまうと、それから1年間はリハビリの生活が続き、公式戦登板は出来ていなかった。そして今年、春にようやく投げられるようになると、吉田投手が期待した通り145キロ右腕に成長していた。しかし、新型コロナウイルスの影響により春の大会、夏の大会も中止された。
かろうじて秋田の代替大会の開催が決まり、しかも相手は2年前の決勝で勝利している明桜、その初戦であるこの日に2年間のつらかった思いをぶつけた。
加藤投手は3回まで無失点に抑え、明桜の146キロ右腕・橘高康太投手と投げ合いを演じた。4回に3連打で2失点をしたものの、その後もカーブなどで緩急をつけ、強打の明桜打線を9回まで3失点に抑えた。この投球に明桜の輿石監督も「背番号1が吉田君と被って見えた」と話した。
この日は10球団14人のスカウトが視察にきていたが、まずは公式戦初登板でアピールができた。そして「今後は大学などにいってプロを目指し、吉田さんを超えられるような存在になりたい」と話した。
「今後は大学などにいってプロを目指し、吉田さんを超えられるような存在になりたい」。
2学年上の吉田輝星投手(現日本ハム)から「お前がオレの1年時よりもすごい」と期待されていた最速145キロ右腕・加藤響投手(3年)は、相手の強力打線を3失点に抑えた。
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