甲子園で行われたプロ志望高校生合同練習会(西日本)を東京ヤクルトの小川GM、阪神の畑山統括スカウト、東北楽天の後関スカウト部長が総括した。
東京ヤクルト・小川GM
「初日に遠投で強いボールを投げていた山下舜平大は、189cm93kgと恵まれた体から球速を出せる大事なポイントを掴んでいる。カウント1-1と投手有利の設定からとはいえ、初の甲子園のマウンドで真っすぐとカーブだけで3三振、1四球。間違いなく1位候補12人に入る。素材型のパワー右腕投手と言える。」
「打者で目を引いたのは、左中間、右中間と二塁打2本の寺本聖一。169cm77kgながらオリックス・吉田正尚のようなスイングで芯の強さを感じさせる左打者。土田龍空の遊撃の守備力も再確認した」
「雷雨で終盤は室内練習場に変更になり、153キロ右腕・加藤翼の投球を二塁後方から見ることができた。筋肉質な体など素材の良さを目の当たりにしたのは収穫だった。」
阪神・畑山統括スカウト
山下舜平大投手について、「昨日のキャッチボールや遠投だけを見ても、上位候補、1位候補に値するぐらいの形を見せてくれた」
中京大中京・中山礼都、近江・土田龍空の両遊撃手について「3拍子、バランスというのが高いレベルでそろった選手」
また、「ここまでできていなかった選手が何人か出てきたので、今回確認できたというのは良かった」とこの練習会を総括した。
ドラフト指名については、「ギリギリまで。やっぱり、大学・社会人も活動していない期間が長くて見られていないところがあるので、そんなに早く決められない」と話した。
東北楽天・後関スカウト部長(12球団スカウトを代表して)
「こういう形で合同練習会が開催でき、77人の選手を見ることができてよかったです。一般的に選手はいいアピールができたのではないか。行きたい思いを受け止めながらいました。」
「今年はこういう機会があったが、可能なら来年以降も継続して、我々も見られれば。埋もれている選手、いろいろな選手にチャンスがあるよう、我々も協力したいと思います。プロに行きたい選手がたくさんいるのは、我々にとってもいいことです。」
「今年に関しては見きれていない部分があった。出向きたいところだが、パフォーマンスを見せてくれて助かりました」

2日間の日程で、阪神甲子園球場で行われたプロ志望高校生合同練習会(西日本会場)が終了したことを受け、楽天・後関昌彦スカウト部長が12球団スカウトを代表して総括を行った。
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