上田西の高寺望夢選手が、シート打撃でも5安打を記録し、プロのスカウトにアピールをした。
合わせるのがうまい
プロ志望高校生合同練習会に参加をした高寺望夢選手は、前日の1日目にシートノックでショートで良さを見せると、フリー打撃でも逆方向を中心に伸びのある打球を打っていた。
この日はシート打撃を行ったが、グループの先頭バッターとして様々な投手6人と対戦し、8打席で6打数5安打2四球の大当たりを見せた。最初に対戦したのは左対左となる浜松湖北・北沢勇都投手だが、インハイの球を逆方向にレフト前に運ぶと、同じく左の健大高崎・下慎之介との対戦ではボテボテの当たりで50m6.0秒の足を生かし内野安打とした。静清の高橋楽投手からも逆方向のレフトにへ、打球がひと伸びして外野手の頭を越える2ベースヒットを打つと、健大高崎で140キロ中盤を投げた橋本拳汰投手、鈴木威琉投手からもしっかりとセンター前にヒットを打った。
高寺選手は高校通算31本塁打を打つ遊撃手として長野大会でも注目してみていたが、準決勝で敗れてから木製バットで振り込み、この日の結果となった。
プロのスカウトの評価は次の通り。
東北楽天・後関スカウト部長:「打撃はいい。合わせるのがうまい。引っ張る打球も見たい」
横浜DeNA・欠端スカウト:「バットコントロールがいい。よくあそこまで飛ばした。足もある」
阪神・畑山統括スカウト:「広角に打てるバッティング、俊足の脚力などを再確認できました」
大きくアピールが出来た2日間を終え、あとは約2か月後のドラフト会議までにプロ側の反応を待つだけだが、「これからも練習を続けて自分を磨き続けたいと思います」と話した。
例年ならば、高寺選手も育成枠などで指名されるのではないかと思うが、今年は各球団がどのくらい選手を指名するのかが分からず、指名されるかどうかは微妙な感じと言える。しかし、ショートのフットワークや肩の強さ、そしてこれだけの対応力と足、伸びる打球を見ると、取ってみたい選手なのではないかと思う。

▽楽天後関スカウト部長(高寺に)「打撃はいい。合わせるのがうまい。引っ張る打球も見たい」
▽DeNA欠端スカウト(高寺に)「バットコントロールがいい。(左越えは)よく、あそこまで飛ばした。足もある」
高校通算31本塁打の長打力と俊足を備えた好守の遊撃手として、スカウト陣の評価が高い高寺。2組目で登場し、第1打席で浜松湖北・北沢から参加者(サポート役で打席に立った大学生を除く)で初安打となる左前打を放つと、第4打席では静清・高橋の138キロ直球を左越え二塁打。健大高崎の好左腕・下と対戦した第6打席は捕手前のボテボテの当たりを内野安打にし、俊足も見せつけた。
全8打席中で凡退したのは左飛に倒れた1打席のみ。5日の練習後に「バッティングでいい当たりの確率を上げて」と意識していたように、NPB75人、アマ球界5人のスカウトの前で猛アピールに成功した。
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