駒大・若林楽人選手が今季3本目のホームラン、プロ入りを目指して

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東都大学リーグでは、駒澤大の若林楽人選手が4試合目で3本目のホームランを放った。

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強い気持ち

この日の国学院大2回戦で、駒澤大の1番で出場する若林楽人選手は8回、6-3と追い上げ、なおもランナーを二人置いた場面で打席に入ると、レフトスタンドにライナーで飛び込む強烈なホームランを放ち、6-6に同点に追いつく当たりを見せた。

低い弾道だったが若林選手は打った瞬間に確信していた。「こんな打球は今までなかった。やはりこのポイントだ」と話した。

若林選手は駒大苫小牧時代から、50m5.8秒の俊足と、遠投125mの強肩が注目され、抜群の身体能力を持つ選手とプロも注目していた。しかし、駒澤大に進むとやや課題とされていた打撃に苦しみ、1年生の時は2部リーグだったものの春・秋ともに出場はなかった。

また2年になるとチームは1部に昇格し、若林選手も春11試合、秋13試合に出場したものの、打率は.152、.229と振るわず、昨年も春.191、秋.195と低迷したままだった。

それでもこの春、新型コロナウイルスの影響によりリーグ戦が無くなる中で自分のフォームを見直し、巨人の坂本選手のフォームを見続けて「打つポイントが体に近すぎた。坂本さんは前で捉えている」と気づいた。そこから打ち込みを繰り返し、打つポイントを体にしみこませ、この秋は開幕戦からこの日まで4試合で3本塁打の活躍となった。

個人的にも足と肩を注目していたが、盗塁でも二塁までの到達が非常に速い。肩は試合前の練習では期待ほどではない感じだった。たしかに抜群の身体能力が評価のポイントになるが、もう一つ注目していたポイントがある。

駒大OBの元西武ライオンズの石毛宏典氏は、OBとして駒大を訪れるという。プロで一流の活躍を見せた選手だったが、駒大の選手は大勢のバッターがいても、なかなか話を聞きに来ない中で、当時1年生だった若林選手が話をアドバイスをもらいに来たという。

打率の低迷が続いたものの、練習へのひたむきさがあり、いつかその結果が出るだろうと願っていた所がある。やや遅いが、何とかギリギリのところで活躍を見せることができた。

プロへの思いはあるだろうが、4試合で3本塁打を放ってもまた0勝4敗のチームに、主将として「優勝したい。何で負けたかを理解して次の試合に臨みたい」と話す。主将としての苦しさにも打ち勝ち、ホームランもさらに量産したい。5本でも去年の東洋大・山田知輝選手が指名されなかった事から少ないのかもしれない。2回戦制で試合数が少ないが、6本、7本、そして東都1シーズン最多の8本塁打を目指してほしい。

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覚醒への転機はコロナ禍による休止期間。「プロと自分は何が違うのだろう…」。動画で巨人・坂本の打撃フォームを穴があくほど見て気づいた。「打つポイントが体に近すぎた。坂本さんは前で捉えている」。目で見た前で捉える感覚を、打ち込みを続けて体で覚えた。開幕戦で推定120メートル弾。2戦目は最速156キロ右腕の亜大・平内から一発を放った。この日の打球も、強烈なライナーだった。

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