巨人がドラフト4位で指名した、三菱パワーの伊藤優輔投手が、都市対抗野球本戦でENEOSの補強選手として登板し、最速156キロを記録した。
156キロ
伊藤優輔投手は小山台高から中央大を経て三菱パワーに進み、今年夏に最速155キロを記録するなど注目された投手。ドラフト会議では、直前の都市対抗2次予選で思うような投球ができなかったこともあり4位指名となったが、ドラフト上位候補として名前も挙げられていた。
この日は7回から登板をすると、2アウト後に千野選手の打席で低めに156キロを記録、その前にも155キロを記録するなど、150キロ中盤のストレートを投げた。「ストレートも走っていたし、自信を持って投げられた。球速は肩書についてまわるものなので、最速を大舞台で更新できてすごく良かった」と話した。
それでも今年はまだ投球にまとまりが無く、7回は千野選手と吉田選手に四球を与えてピンチを招くと、8回も先頭打者に内野安打を許し、2塁に送られてからヒットを許した。ともに得点は許さなかったものの、タイブレークの10回、1アウト満塁から逆転の2ベースヒットを浴びてサヨナラ負けとなった。「外しにいったのが中に高く入ってしまった。一番失投してはいけない場面でそれが出たことが悔しい」と話した。
昨年の日本選手権では、ストレートも変化球もコントロールされており、150キロ台も記録していて、プロの投手が投げているような感じだった。今年はパワーアップをしたせいか、まだフォームにばらつきがある。
しかし、156キロの球を手にしたことは大きく、この体でフォームを固めてゆけば、かなりすごい右腕投手となりそうだ。来年から本拠地となる東京ドームのマウンドも、「すごく投げやすかった。硬いマウンドの方が好きなので」と話した。
伊藤投手は「プロで活躍して、自チームの選手にもエネオスの方々にも活躍している姿を見てもらいたい」と前を向いた。




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