日本高野連は13日、第93回選抜高校野球大会の開催に向けて、具体的なプランを示し、有観客で開催する準備を進める。
2年ぶりの開催
昨年は新型コロナウイルスの影響により、大会開催の直前にセンバツの中止が発表された。今年も現在、緊急事態宣言が兵庫、大阪にも出されたが、有観客で開催する準備を進める。
具体的なプランとしては、中止となった明治神宮大会の優勝校のブロックに割り振られる明治神宮枠が、21世紀枠に振り替えられ、今年は21世紀枠で4校が選出されることになる。
今年も有力選手が注目されそうだ。出場確実と見られるチームでは、北海道の北海高校に145キロ右腕の木村大成投手や宮下朝陽選手、川村亮太選手といった強打者が揃い、練習環境が大変ではあるが東海第四のように北海道旋風を巻き起こす可能性がある。
甲子園常連の仙台育英も優勝候補、抜群の投手層は健在で伊藤樹投手、新2年生の古川翼投手が注目。打線でも強打の吉野蓮選手はドラフト候補。関東からはチャンピオンとなった健大高崎が、高校通算20本超えの選手をずらりと並べる打線を見せ、準優勝の常総学院も昨年の菊地投手、一條投手に匹敵しそうな145キロの秋本璃空投手と144キロの大川慈英投手をそろえる。東京チャンピオンの東海大菅生も143キロ左腕の本田峻也投手がプロ注目。
中京大中京にはドラフト上位候補にも名前の挙がる150キロ右腕の畔柳亨丞投手がおり、県岐阜商も松野匠馬投手、野崎慎裕投手の140キロ投手陣にプロ注目の大型捕手・高木翔斗捕手が楽しみ。
近畿では154キロの関戸康介選手と、185cmの大型左腕で150キロを記録する松浦慶斗選手、池田陵真選手など強打線を誇る大阪桐蔭が注目される他、左の強打者・前川右京選手を擁し智弁学園も注目。また選抜されるかは微妙だが、右の強打者・徳丸天晴選手のいる智弁和歌山や、193cm右腕・達孝太投手のいる天理、145キロを投げる阪上翔也投手の神戸国際大付も出場すれば注目したい。
しかし、なんと言っても注目されるのは、市和歌山の小園健太投手だろう。184cmの本格派右腕で球速は152キロを誇る。小さく動く変化球にキレがあり、勝負に徹した時にはその球を多く使う投球をしてくるかもしれないが、ドラフト1位で指名重複が確実とみられる投手をチェックしたい。
好選手をそろえる広島新庄、明徳義塾、145キロ右腕・櫻井頼之介投手のいる聖カタリナ、強打者・畑中未来翔選手のいる鳥取城北、毛利海大投手投手のいる福岡大大濠、多彩な投手をそろえる明豊など、出場すれば楽しみなチームが多い。
まだ、大歓声の中でとまでは行かないだろうが、まずは高校生のハツラツとしたプレーで2年ぶりの球春を呼び込みたい。


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