法政大の150キロ右腕で今年のドラフト上位候補の三浦銀二投手がこの日、ENEOSとの練習試合に登板すると、3回を投げて1安打無失点の好投、最速は149キロを記録した。視察した巨人、中日、横浜DeNAのスカウトも高評価をしている。
復調
三浦銀二投手はこの日、チーム初のオープン戦となるENEOS戦で先発すると、3回35球を投げて1安打4奪三振無失点と、最高のピッチングを見せた。ストレートは149キロを記録し「バッターの反応的に、手が出なかったり、打ってもファウルになっていた。真っすぐの感触はよかったです」と話した。
三浦投手は福岡大大濠高校で140キロ中盤の速球を投げ、侍ジャパンU18代表としても活躍しプロも注目した。法政大に進むと1年春のリーグ戦で2勝0敗、秋に3勝1敗と1年目から活躍、2年までに8勝を挙げている。しかし昨年は投球フォームのバランスを崩し、春、秋合わせて勝ち星がなかった。
このオフはフォームの見直しを行い、軸足に体重をしっかりと置き、体重移動を意識して投げることで、リリースがバッターに近い所でできるようになった。ストレートがよくなると、「真っすぐが走ってきた分、緩急が大事になってくる」とチェンジアップの握りを深くし、より球速差が出るようにした。この日はそのチェンジアップも使い、復活の好投となった。
3球団スカウト視察
この日は巨人、中日、横浜DeNAの3球団のスカウトが視察に訪れた。
○巨人・高田スカウト:「真っすぐの質、スピード、キレ、コントロールのすべてがよくなっている。持ち球もすべて精度よく投げていたし、この時期にしては非常にいい」
○中日・八木スカウト:「ピッチングも考え方もレベルが高い。いいピッチャーの特長」
○横浜DeNA・八馬スカウト:「球に力が伝わっている。直球はスピンがよく効いて、ホップしているように見える。楽しみ」
今年から指揮を執る加藤監督は「去年の不調を乗り越えた。良かったときのような軸足の粘りが出てきた」と話す。三浦投手は、「プロに行くことも目標ではありますが、キャプテンとしてチームのことを優先したい。どれだけ競っても負けないチームを作って、しっかり自分のピッチングで優勝に導けたら」と決意を明らかにした。
大学の実績でも、投手としての実力でも、今年の大学生右腕ではNO.1と評価できる。ぶっちゃけ、今年のリーグ戦では春・秋を通じて、故障なく投げることができれば、ドラフト上位で指名されることは間違いないだろう。登板が多くなりすぎての疲労によって、秋に調子を落とさないように、できれば、負担のかからない形で起用をお願いしたいような、もうそんな段階にいる投手だろう。
この日は3球団のスカウトが視察。巨人・高田スカウトは「真っすぐの質、スピード、キレ、コントロールのすべてがよくなっている。持ち球もすべて精度よく投げていたし、この時期にしては非常にいい」と高評価。DeNA・八馬スカウトも「直球はスピンがよく効いて、ホップしているように見える」とうなずいた。
試合は0―1で負けたものの、「すべての球種を投げて、(見逃しの)ストライクも空振りも取れたのは収穫」と手応えを強調。巨人などのスカウトが視察し、中日の八木スカウトは「ピッチングも考え方もレベルが高い」と評価した。
今秋ドラフト候補に挙がる右腕を3球団が視察。DeNA八馬スカウトは「球に力が伝わっている。楽しみ」と評価した。


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