トヨタ自動車の150キロ右腕・渕上佳輝投手が完投勝利で全国へ

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社会人野球のJABAベーブルース杯は決勝が行われ、トヨタ自動車がJFE西日本に5-3で勝利し、日本選手権出場を決めた。今年のドラフト候補で150キロ右腕の渕上佳輝投手が3失点完投勝利で優勝を決めた。

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エース

渕上佳輝投手はこの日、2回まで三者凡退、2つの三振を奪うなど良い立ち上がりを見せ、3回には先頭打者をヒットで許し、死球でピンチを広げたものの粘りの投球を見せると5回まで3安打無失点と安定感を見せた。6回に2ベースヒットのランナーを出して内野ゴロで1点を失ったものの、8回まで1失点と好投を続けた。

しかし球数も増えた9回、先頭バッターから3連打を許すと押し出しの死球で1失点、更に内野ゴロで1失点と5-3まで追い上げられる。さらに四球を与えて2アウト満塁のピンチを背負ったが、最後はチェンジアップを打たせてキャッチャーゴロに打ち取った。

今大会は準決勝のJR東日本東北戦で37歳のベテランでトヨタ自動車のエースとして活躍した佐竹投手が、151球を投げて2失点完投勝利を挙げた。その投球に渕上投手は「目の前であんな投球を見せられたら。ずっと勝ってきた投手の姿だと思った」と感動した。

9回124球を投げて8安打7奪三振3失点、9回に147キロを記録するなど力を見せた。昨年、広島にドラフト1位指名され、現在無失点の記録を続けている栗林良吏投手の後継者としてエースに指名された渕上投手が、見事にチームを日本選手権に導いた。

大学でも150キロを記録し、大学野球選手権でも評価に値する投球を見せていた。今年大学卒2年目で、ドラフト指名解禁となる。日本選手権での投球が注目される。

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176センチ、78キロと大柄ではないが、9回に147キロをマークするなどスタミナも十分。エースだった栗林がプロ入りで抜け、後継エースと期待される23歳は「これから日本選手権で勝つための準備をしたい」と引き締めた。

5回まで3安打無失点。8回を終えた段階で、わずか97球という省エネピッチだった。最速150キロの速球とチェンジアップのコンビネーションが持ち味。昨年までの大黒柱だった栗林は広島入りしたが、成長著しい渕上がその穴を埋めつつあり、今大会の最高殊勲選手賞を受賞した。

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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