市和歌山の小園健太投手はこの日、和歌山大会決勝の智弁和歌山戦で6回から登板したものの、4回で5失点した。
151キロを3度記録
6回から140キロ後半の速球を投げて押す投球を見せていた小園健太投手、その後も最速151キロを記録するなど150キロ台を3球記録し、ストレート中心の投球を見せた。
しかし7回に1失点すると、8回には5安打を集中され4失点、大きく点差を離され1-7で敗れた。4回7安打4奪三振5失点という内容だった。「ストライクを取った後、少し甘く入って打たれた。細かいコントロールが今日はなかった。」と話した。
この日は3球団4人のスカウトが視察をしたが、巨人の榑松スカウトは「結果はともかく、150キロの球を投げて、あれだけ変化球を操れる。即戦力の近い高校生」と評価し、評価は落ちることはなかった。
昨年秋に3度も小園投手に負けている智弁和歌山、160キロの球を打ち込んできたという。普通の高校生のチームならば打てないような球もしっかりと打ってくる。打倒・小園で練習してきた成果を発揮した。
小園投手もこの結果に「ここから切り替えて夏は絶対に智弁和歌山を倒したい」と話した。150キロの球だけでは通用しないと実感しただろう。球速を更に伸ばし、そして昨夏に見せた140キロ後半のカットボールを磨いて、夏の決戦に向けて更に成長したい。
8回は先頭の徳丸天晴外野手(3年)に、この日最速の151キロ速球を打たれて左越え二塁打を浴びるなど、5安打を集中されて4点を失った。勝てば54年ぶりの春の県大会優勝だったが、逃した。「ストライクを取った後、少し甘く入って打たれた。細かいコントロールが今日はなかった。今日のようなことを起こさないために…。ここから切り替えて夏は絶対に智弁和歌山を倒したい」。3球団4人のスカウトが見守る前で、実力を発揮できなかった。

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