大阪桐蔭が夏の初戦に勝利、プロ注目の外野手・池田陵真選手が逆方向への当たりを飛ばし、視察した中日スカウトが評価した。
パワー系とスピード系
池田陵真選手はこの日の大阪学院大高戦で、3回1アウト3塁の場面で、センター前にタイムリーヒットを打つなど、3安打2打点の活躍を見せた。
この日は中日の中田アマスカウトアドバイザーが視察し、「もともとスピード系、瞬発力のある選手。今年の春にはパワー系に変わった印象を受けていた。体が大きくなり、長距離ヒッターを目指していたのか、強引な打撃が目立っていたが、今日は彼本来の持ち味である右方向へのヒットを打っていた。春には影を潜めていた打撃。今後も注目していきたい」と話した。
池田選手は1年の頃から注目されていたが、大きく名前が上がってきたのは、体が大きくなりホームランが出るようになってからで、高校通算23本塁打のスラッガーとしてだった。
しかし、今年のセンバツでは初戦の智弁学園戦で3安打したもののチームが敗れ、春は足の故障もあり結果を出せなかった。そして、7月に行われた高知との練習試合では森木大智選手に4打席連続三振を喫した。
「その夜、自主練習でゆる球を手元で打つことを徹底してやった。上体でタイミングを取っていたのを下半身で取るように修正した。自分の形で打つことができるようにイメージして、いろいろ引き出しは持っているつもりなので、そこから出して、緩い球を打つ練習に取り組んだ」と話す池田選手、翌日の東海大相模との練習試合では石田隼都投手から2本のホームランを放ち、きっかけを掴んだ。
この夏は「個人的にはうまくいかないことが多かったので、最後の夏はチームに勢いをつけられるような打撃をしたいと思っています」と話す。逆方向への当たりとスピードなど瞬発系のプレーも見せ、次へのつなげてゆきたい。

視察した中日の中田宗男アマスカウト・アドバイザーは「もともとスピード系、瞬発力のある選手。今年の春にはパワー系に変わった印象を受けていた。体が大きくなり、長距離ヒッターを目指していたのか、強引な打撃が目立っていたが、今日は彼本来の持ち味である右方向へのヒットを打っていた。春には影を潜めていた打撃。今後も注目していきたい」と再評価した。

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