秋季高校野球大阪大会では、来年のドラフト候補として注目される大阪桐蔭の松尾汐恩選手が、高校通算15号となるホームランを放った。1年生の前田悠伍投手が1失点完投勝利を挙げた。
2年でレギュラー
松尾汐恩選手は、今夏の甲子園でも8番捕手でスタメン出場し、松浦慶斗投手とバッテリーを組んだ。投手としても142キロを記録する強肩捕手で、50m6.2秒の足、そして近江高校戦で甲子園のバックスクリーンにホームランを放った長打力もあり、来年のドラフト候補として注目される。
この日は3-1の5回1アウトの場面で打席に入ると、レフトオーバーのホームランを放ち、高校通算15号とした。「前の打席でチャンスをつぶしたので自分で一本打ってやろうと思っていた」と話した。
またこの日は、前日に好リリーフを見せた1年生左腕の前田悠伍投手が先発すると、大商大堺を4安打7奪三振1失点、公式戦初完投勝利を挙げた。「素直にうれしい。終盤にかけてギアを上げて、自分の投球ができた」と話す。西谷監督は「まだ1年生ですけど、ただ投げるだけじゃなくピッチングができる子だと思う」と評価した。
中学時代に世界一に輝いた事もある左腕投手で、最速143キロの速球を投げる。大阪桐蔭は2年生に147キロを記録する別所孝亮投手、長身左腕の川井泰志投手と長身右腕の川原嗣貴投手など、すでに実戦を経験した投手がいるが、この秋は川井投手などが少し安定感がない所を見せており、西谷監督もこの秋は前田投手をエースとして甲子園出場を目指す事になりそうだ。
リード面でも1年生を引っ張り、松尾選手が来年のドラフト注目捕手として評価されていくことになりそうだ。
来秋ドラフト候補の大阪桐蔭・松尾汐恩捕手(2年)が、3―1の5回1死で左越えに高校通算15号の本塁打を放った。「前の打席でチャンスをつぶしていた(2回2死二、三塁で三振)ので、1本打とう、と。素直にうれしかった」と、2安打を放つなど、攻守で8強入りに貢献した。25日に髪の毛を3ミリに短くしようとしたところ「アタッチメントを間違えた。0・5ミリにしてしまった」と顔を赤らめた。


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