東京六大学では早稲田大のエース・徳山壮磨投手と法政大のエース・三浦銀二投手が投げあった。
来年はチームメイト
ドラフト会議から一夜明け、共に横浜DeNAから指名を受けた早稲田大の徳山壮磨投手と法政大の三浦銀二投手が、同じ試合で登板した。
ドラフト2位指名の徳山投手はキレのある変化球を軸に、安定した投球をみせ、7回2安打8奪三振無失点の安定した投球をみせた。対するドラフト4位指名の三浦投手も、最速148キロの速球と変化球、安定した制球で9回を完投し、9回4安打7奪三振無失点で完封した。
「めちゃくちゃ意識しました」と話す三浦投手は、「負けたくない気持ちが一番だった。自分の方が長くマウンドにいられました」と、ドラフトの順位で下となった事への意地をみせた。対する徳山投手は8回に代打を送られて交代したが、三浦投手からチーム初ヒットを打った。試合後は「いろんな変化球もあって、やっぱりいいピッチャー」と話した。
二人は共に侍ジャパンU18代表に選ばれており、その時に同部屋で過ごしたという。視察した横浜DeNAの八馬スカウトは「2回くらいまでドキドキしながら見ていた」と話すが、その後は安定した投球に安堵し、「三浦も徳山もそれぞれよさを出してくれた。短いイニングに対応もできるし、2人ともローテーション争いをしてもらうようになってもらいたい」と評価した。
試合は0−0で9回ドローとなった。共に下級生の頃から先発として登板し、徳山投手はリーグ通算で9勝5敗、三浦投手は10勝10敗となっている。この日は三浦投手の意地で現役最多勝利を守りきった。
来年からはチームメイトとなる。共に制球力と試合を作る能力がある。三浦投手はリリーフで投げていた時もあるが、先発としても十分やれる。二人がこれからも競い合って、先発で相手が結果を残したら自分も、みたいな形で競い合っていければ、共にプロ野球選手として成功を収める事になるだろう。

大満足だったのが2人を担当しているDeNA・八馬スカウトだ。スタンドで見守り、「三浦も徳山もそれぞれよさを出してくれた。短いイニングに対応もできるし、2人ともローテーション争いをしてもらうようになってもらいたい」と大きな期待を寄せた。


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