関東地区大学野球選手権が開幕し、白鴎大の左腕・曽谷龍平投手が最速151キロを記録、7回1失点の好投をみせた。この日は巨人、中日、千葉ロッテ、東北楽天、東京ヤクルトなどのスカウトが視察した。
スケールの大きな投手に
曽谷龍平投手は180cmの身長がある左腕で、これまで最速149キロを記録している。この秋はリーグ戦で防御率0.24と、ストレートとスライダーで好投をみせ、来年のドラフト候補として注目されている。
この日の桐蔭横浜大戦で先発すると、自己最速を更新する151キロを記録し大台に載せた。7回を投げて4安打2四球1失点に抑える好投をみせた。「初めてのスタジアムで緊張しましたが、硬めのマウンドが好きなので投げやすかった」と、横浜スタジアムのマウンドで躍動した。
この日は巨人、中日、千葉ロッテ、東北楽天、東京ヤクルトなどのスカウトが視察をした。
千葉ロッテ・榎チーフスカウト:「この時期に左でこれだけ投げられるのは楽しみ。順調にスケールの大きな投手になってほしい」
東北楽天・後関スカウト部長:「球速より力感がない。バッターは打ちづらいと思う」
東京ヤクルト・丸山スカウト:「来年のドラフト候補になると思います」
昨年のこの大会で創価大の左腕・鈴木勇斗投手が活躍し、今年のドラフト会議で阪神に2位で指名されているが、曽谷投手の方がスケールは大きく、ドラフト上位候補として注目される事になりそうだ。
曽谷選手は明桜高校出身で、高校時代は山口航輝選手の控え投手だった。最速は130キロ台だったが、力感が無いフォームから伸びのある球を投げていた。その山口投手が3年時は故障で投げられなくなったが、ドラフト会議で指名されプロでは打者として1軍でも活躍をみせている。
曽谷選手も白鴎大でトレーニングを続け、高校時代から球速が10キロ以上速くなった。「アイツのおかげで頑張れた。今年になって結果が出るようになった。プロに近づけるようにしたい」と話し、山口投手と同じ舞台に上がる事を目指す。

中日、巨人などのスカウトが視察するなど、早くも来季のドラフト上位候補の呼び声が高い。ロッテの榎チーフスカウトは「この時期に左でこれだけ投げられるのは楽しみ。順調にスケールの大きな投手になってほしい」と期待を込めた。
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