東の佐々木、西の佐倉と注目されている九州国際大付の1年・佐倉侠史朗選手が、大阪桐蔭の注目1年生左腕・前田悠伍選手のストレートを柔らかく捉え、ライトスタンドに運んだ。
高校通算8号
佐倉侠史朗選手は、182cm104kgの巨漢の左のスラッガーで、同じく巨漢スラッガーの花巻東・佐々木麟太郎選手とは、ポジション・体型・名前で似ているところもあり、西の侠史朗、東の麟太郎と注目される。
通算本塁打では明治神宮大会前で、佐々木選手が47本塁打、佐倉選手は7本塁打だったが、秋の福岡大会や九州大会で3本塁打を放つなど、長打力が開花していた。
この日は2回、こちらもすでにプロが注目する大阪桐蔭の1年生左腕・前田悠伍投手と対戦すると、高めのストレートをしっかりと捉えて、ライトスタンドへと放り込んだ。高校通算8号の、先制ホームランに「しっかり強いスイングだけを心掛けた。持ち味の長打力を出せたことは良かった」と話した。
試合はその後、大阪桐蔭の猛攻があり2−9でコールド負けしたが、この日の1戦目に佐々木麟太郎選手選手や、広陵の注目の左のスラッガー・真鍋慧選手の一発を見ており、「佐々木くんのホームランは見ていました。今日は意識することなく相手ピッチャーと戦えた」と、試合では冷静に4番の仕事をした。
佐倉選手には、巨人、福岡ソフトバンクなどのスカウトが評価をしている。
福岡ソフトバンク・小川GM補佐:「1年生としては非常に能力が高く、バットの出が速い。佐々木くんと共通しているのはパワーも柔軟性もある点。打つことに関しては楽しみで、可能性を見せてくれる」
巨人・水野スカウト部長:「九州国際大付の佐倉君もいい。ひと冬ふた冬越えて、大きな選手になってほしい。」
巨人・武田スカウト:「将来的にはヤクルトの村上タイプになるかなと楽しみにしている」
これからホームランを重ねてゆけば、更に打撃の前後の動きにも貫禄が見られるようになるだろう。バットを高く構えて低く沈ませる姿勢は、西武の森友哉選手に近いが、森選手よりも一回り大きな佐倉選手が、これからどんな打撃をしていくのか注目したい。

▽巨人水野スカウト部長(花巻東・佐々木麟について) さすが。打ってほしいところで打ってくれる。普通の1発と価値が違う。柔らかいバットコントロールがいい。140キロ以上の速い真っすぐにもしっかり対応できるようになれば、ドラフト1位候補になる。(広陵の)真鍋君は体に恵まれているし、九州国際大付の佐倉君もいい。ひと冬ふた冬越えて、大きな選手になってほしい。




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