花咲徳栄のスラッガー・藤田大清選手が見せた。春季高校野球埼玉大会3回戦の東農大三戦で放った高校通算7本目のホームランは、満塁ホームランだった。
いいものが見られた
藤田大清選手は187cm82kgの左のスラッガーで、花咲徳栄では2年秋からベンチ入りした。3番ライトで出場したこの日、2回に2アウト満塁の場面で打席に立つと、真ん中のストレートを振り抜き、ライトスタンドへ突き刺す満塁ホームランを放った。
この日は4打数2安打4打点の活躍を見せた。2回戦の庄和戦でも3打数2安打、ホームランこそなかったものの、ライトポール際に痛烈なファウルを2球打つなど、スイング力、打球のスピードなどが他の選手よりすば抜けていた。
この日のホームランについて、「甘い球を一発で捉えられた。低い打球を意識していたけど、いい角度で上がった。完璧だった」と話す。岩井監督も「藤田は狙いにいっているんじゃなく、ライナーで出ている。ただ、もっと打てると思う」と話す。
この日はオリックス、横浜DeNAなどのスカウトが視察をしたが、自らのスラッガーとして注目された横浜DeNAの中川スカウトは「打撃が魅力。いいものが見られた」と評価した。
藤田選手は「目標はプロ。徳栄はプロを多く輩出しているので入学した」と話す。花咲徳栄からは、2021年の中日ドラフト4位・味谷大誠選手、2020年の福岡ソフトバンクドラフト1位・井上朋也選手、2019年広島ドラフト4位・韮澤雄也選手、2018年北海道日本ハムドラフト2位・野村佑希選手、2017年埼玉西武ドラフト2位・西川愛也選手、2016年オリックスドラフト3位・岡崎大輔選手、2015年埼玉西武ドラフト4位・大瀧愛斗選手と7年連続でドラフト会議で指名選手が出ていた。今年は昨年秋の時点で145キロ右腕の金子翔柾投手などが注目されていたが、野手で特にプロ注目という選手はいなかったが、藤田選手の急成長で8年連続の指名の可能性がかなり高くなった。

187センチ、82キロと恵まれた体格を持ち、自分でも「長距離打者」と言う。視察したDeNA・中川スカウトも「打撃が魅力。(満塁本塁打は)いいものが見られた」と評価する。


オリックスなどのスカウト視察の前で今春1号だ。花咲徳栄の藤田が2回に真ん中の真っすぐを右翼へ引っ張って満塁弾。「甘い球を一発でとらえられた。低い打球を意識して結果的にいい角度に上がりました」。昨秋から不動の3番。花咲徳栄は3番が”打線の顔”で、目標にしている西川愛也(西武)も優勝した夏の甲子園で3番を担った。「歴代の3番がチームを引っ張ってきた。打たないといけない」と誓った。

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