仙台育英は今年も140キロ投手が10人そろう、夏の甲子園に向けて

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春季高校野球宮城大会に向けて、仙台育英は10人の140キロ投手を揃えている。

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10人の140キロ投手

古川翼投手は最速145キロの速球を投げる左腕投手で、高校1年時から、力のある先輩投手が揃う中でも安定した投球を見せ、登板機会が多かった。それでも、昨年のセンバツに登板した後、「納得のいく投球ができず、どういう投球をすればいいのか。自分は投手として何を求めているのか。目指す場所が決まらず、気持ち的にはずっとしんどかった」と苦しんでいたという。

そこで、元中日の吉見一起氏のYouTubeを見て、「球速を上げることだけに目が向いていたけど、今の球速でどれだけコントロール良く投げられるのか。制球が安定することで、力を入れて投げることもできる。手応えしかないです」と話し、制球力を高めた投球でエースの座を奪い返す。

仁田陽翔投手も145キロの速球を投げる左腕投手で、最近の練習試合で9回4安打17奪三振無失点の投球を見せるなど、今一番エースに近い存在。昨年秋の東北大会ではベンチ外だったが、理想のフォームを求めて冬のトレーニングが成功した。

田中優飛投手は143キロ左腕、強い球で押せる力のある投手。山田脩也投手がショートを守るが投手としても144キロの速球でテンポの良い投球をする。小林寛大投手は178cmの左腕投手で141キロを投げ、制球力の高さがよく安定感抜群。

斎藤蓉投手は144キロを記録する左腕投手で、昨年秋の東北大会では背番号1をつけたが、制球難を見せた。このオフはフォーム固めを行い、背番号1獲得を目指す。渋谷翔投手は143キロを投げる右腕投手だが、今年2月にサイドスローに転向する決断をした。高橋煌稀投手は183cmから143キロの速球を投げ、この冬は制球難の克服をしている。鈴木晶太投手は183cmの長身右腕で143キロを記録する。まだ公式戦での登板がないが、将来性が期待される。福田虎太郎投手も141キロを記録し、上背は無いものの投げっぷりの良い投球を見せる。

10人の140キロ投手を擁した仙台育英、それぞれがそれぞれの考え方で、さまざまな決断と想いを持っている。どんな戦いを見せるのか注目される。

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