共に昨年冬の侍ジャパン大学代表候補合宿に参加した、名城大の野口泰司捕手と近大工学部の石伊雄太捕手が直接対決し、野口選手が盗塁を3つ刺してアピールした。
石伊選手がアドバイス
共に4番捕手で出場した野口泰司捕手と石伊雄太捕手、自慢の肩でアピールしたのは野口選手だった。
3回に初安打で出塁したランナーが、2球目に二盗を試みるも、素早いフットワークと強肩で二塁ベースにストライク送球で刺すと、5回と8回にも次々と盗塁するランナーを刺した。「投手がクイックをやってくれたおかげ」と話したが、「スローイングには1年間こだわってやってきた。とてもうれしい」と話した。
昨年冬の候補合宿では、二塁送球1.8秒台で素晴らしい肩を見せた石伊選手にアドバイスを求め、「二塁よりも投手に返球するイメージ。前よりボールの回転を意識するようになった」と受けたポイントをしっかりと身につけてきた。
石伊選手は6回に盗塁を刺そうとした送球が悪送球となり、肩のアピールはできなかったものの、打撃では4回にヒットをうち、3打数1安打とした。
石伊選手もイニング間の送球で素晴らしい球を投げており、阪神の畑山統括スカウトからも注目した選手として名前が挙がるなど、評価を下げることはない。まだ打撃も含めて伸びしろがある選手で、捕手が欲しい球団はリストアップすることは間違いない。


今秋ドラフト候補で「4番捕手」の野口泰司(4年=栄徳)は2打数無安打も、盗塁を3刺殺。同候補で近大工学部の同じ「4番捕手」の石伊雄太(4年=近大高専)が6回に盗塁を刺そうとした際、悪送球でピンチを広げ、得点を奪われたのとは対照的だった。

良きライバルとの対戦にいつも以上に気持ちが燃えた。相手の正捕手は昨冬の大学日本代表候補合宿をともにした石伊。二塁送球1・8秒前半を誇る強肩捕手から動画をみせてもらいながら送球のコツを伝授された。「二塁よりも投手に返球するイメージ。前よりボールの回転を意識するようになった」と肩に磨きを掛け、全国の舞台でも確かな手応えを手にした。
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