関西学生リーグでは、立命館大の151キロ右腕・谷脇弘起投手が京都大戦に先発し、9回を投げて11奪三振1失点の力投で初完投勝利を挙げた。この試合には8球団のスカウトが視察し、広島カープのスカウトが評価をしている。
5回までノーヒット投球
ドラフト上位候補として注目される谷脇弘起投手がこの日、京都大戦で先発すると、5回までノーヒット投球を見せた。6回にバントヒットでノーヒットノーランの記録は途絶え、1アウト満塁のピンチを背負ったが、この日最速の147キロのストレートで押し、無失点に抑えた。
8回に右手親指のマメの皮がむけてしまい、9回に1失点をした。それでも最後の打者にスライダーを投げ続け、空振り三振を奪って勝利を決めた。
「ノーヒットノーランは気にしていなかったです。相手は直球を張っていたけど、ミスショットなどを狙えると思い、直球を使いながら押し込めました。完封できなかったことは悔しいです」と話したが、「走者がたまった場面でも踏ん張れたことは良かったと思います」と大ピンチを乗り切った事は評価した。
この日はスライダーが素晴らしく、11個の奪三振のうちスライダーで奪ったのは7つあった。「スライダーが自分の生命線。そこは負けられない」と必殺球をアピールした。この日は8球団のスカウトが視察し、広島の鞘師スカウトも「特にスライダーが良い」とスライダーを評価した。
この日は前の試合で同志社大の真野凛風投手が近畿大に1失点完投勝利をしているが、昨年の侍ジャパン大学代表候補合宿でも一緒だった。共に150キロ超の球を投げる右腕で、谷脇投手は「自分とタイプも似ている。負けられない。燃えるものがありました」と話し、ライバルの力投を受けて、リーグ戦初完投を果たした。

今秋ドラフト候補に挙がる右腕にNPB8球団のスカウトが視察。広島の鞘師智也スカウトからは「特にスライダーが良い」と11奪三振中7個を奪った決め球を評価され、自身も「スライダーが自分の生命線。そこは負けられない」と自信を深めた。

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