夏の高校野球甲子園大会が開幕し、その開幕カードに上田西のプロ注目遊撃手・横山聖哉選手が登場した。
好守見せるも
横山聖哉選手は180cmの大型遊撃手として、プロのスカウトが熱視線を送る。この日も守備で取ってから素早いスローイングを見せ、他の選手とは違うところを見せつけた。
打撃では高めのボール球を振るなど第2打席までは力みが目立ち、自らの打撃をできていなかったが、第3打席に痛烈なファーストゴロを打つと、第4打席はセンター前にヒットを打った。試合は2-2のままタイブレークとなると、土浦日大が10回表に一挙6点を奪い、その裏に1点を返したものの届かず、3-8で敗れた。
この日は12球団のスカウトが集まり、甲子園に来た選手のチェックを行っているが、
東京ヤクルト・橿渕スカウトグループデスク:「走攻守そろっていて、スローイングも素晴らしい」
巨人・榑松スカウト部次長:「守備、スローイングの安定感と強さが素晴らしい」
と評価した。
この日は横山選手の取材対応は無かったが、吉崎監督は「自分で考えて練習できるようになった。次に向けて成長している。」と話し、「見ている人たちを魅了できる選手になって欲しい」と話し、横山選手のプロ志望届提出を示唆した。
とにかく肩の強さがあり、それをベースとしたプレーをする。元DeNAスカウト部長の吉田氏は仙台育英の山田脩也選手とともに感想を話しているが、「2人に共通して気になったのがスローイング。ともに横から投げていた。もしかしたら巨人・坂本をイメージしているのか。遊撃手は一塁手が捕りやすい送球が基本。横から投げていると、いざ大事な場面で力を入れたらシュート回転してミスが出る。坂本も若い頃は上から投げていた。小手先で楽に投げたりせずに、余裕があっても上からしっかり強い送球を心がけることが課題だろう。」と話している。
強い肩をアピールするために、素早く捕球する動きをしているように見えるし、今はそれで良いと思うが、プロのショートは早すぎもせず、ちょうどよくアウトにするタイミングでスローイングをする。余裕がある時はしっかりと右足左足のステップで体の正面で捕球し、そのステップで上からの正確なスローイングにつなげる。
足の速いランナーであればチャージするが、基本的には体の正面の頃をミスの少ない形で守れるかどうかなので、プロでは最初にそれを磨き込まれる事になりそうだ。
肩の強さと、捕球からスローイングまでの速さは素晴らしく、ドラフト会議で指名されるのは間違いないと思う。ショートをほしい球団を中心にドラフト3位前後で指名されるのではないかと予想する。


1安打で終戦 ドラフト候補 横山 ー 日刊スポーツ紙面
プロ注目横山好守も ー スポーツ報知紙面


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