東海大静岡の宮原駿介投手は、最速149キロの速球を更に伸ばし、155キロを目標とした。
大学代表候補強化合宿では2回5失点
宮原駿介投手は静岡学園出身で、東海大静岡では1年生の秋のリーグ戦でデビューすると、昨年春はリリーフでリーグ優勝に貢献し、秋は先発としても登板して5勝を挙げた。特に静岡理大戦で7回12奪三振完全試合を達成し、常葉大浜松戦でも9回5安打13奪三振で1失点の圧倒的な投球を見せた。
そして昨年12月には侍ジャパン大学代表候補強化合宿に参加した。174cmと上背は無いが147キロの速球を投げる。制球はまだアバウトだが高めに伸びる球を投げた。しかし紅白戦では代表候補の集まる打線に2回で5失点、2つの三振を奪ったものの高めのストレートを見逃され、スライダーなどの変化球も粘られてカウントが悪くなり、ストライクを取りに行ったところを狙われた。
合宿ではドラフト1位候補として名前の挙がる金丸夢斗投手や、ドラフト上位候補に名前の挙がる徳山一翔投手などの左腕投手と触れ合い、「切れ、質、制球力、どれも一級品」と刺激を受けた。最速は149キロだが今永投手のようなフォームを意識しながら球速のアップも目指し、「今年中に155キロ。平均で140後半を出したい」と話す。合宿での苦い経験や、同学年のトップクラスの投手を見ても気持ちが折れず、今年に入ってからの投球練習では、「ガンで測ったら151キロ出たようです。うちのスピードガンでどこまで正確か分かりませんけど」と笑いながらも自信を見せた。
そして、プロ入りを目標とする。「コロナで思うように野球ができなかった分、プロに行きたいという思いが芽生えた」と話し、高校3年時に高校野球ができずに卒業したことで、大学でプロ入りの気持ちが強くなったという。「将来はプロに行きたい。真っすぐで押せる投手になる」と話し、「先発でも抑えでも、チームを勝たせて春は神宮に行きたい」と、神宮での大舞台に立ってプロ入りのための大きなステップとしていく。
大学野球選手権で登板し、今年6月の大学代表選考合宿にも参加して、昨年12月から成長した姿を見せることができれば、スカウトのその変化量に大きな印象を残すと思う。チャンスと捉えて結果で見せたい。

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