高い身体能力を持つ遊撃手・今坂幸暉選手の大阪学院大高が、履正社に続いて大阪桐蔭にも勝利し、その実力を見せつけた。
大阪桐蔭は154キロ右腕が登板
今坂幸暉選手はこの日、大阪桐蔭のエースで154キロ右腕の平嶋桂知投手と対戦すると、第3打席の先頭打者でセンター前ヒット、0-1と劣勢の9回にはノーアウト1塁からスプリットをライト前に運び、ライトの悪送球で同点に追いつく当たりとなった。「評判通りの投手で楽しかった」と対戦を振り返った。
そして三塁に進んだ今坂選手は、続く打者の暴投で本塁に突入し、これが決勝点となった。9回に逆転し2-1で大阪桐蔭を撃破し、 「履正社に勝ったのはたまたま、と言われたくなかったので大阪2強と言われている二つを倒せて、素直にメチャクチャうれしいです」と話した。
今大会は4回戦で履正社にサヨナラ勝利を挙げ、今坂選手は「大阪学院の時代をつくる」と宣言したが、この日の大阪桐蔭の撃破でまさに現実になろうとしている。捕手で二塁送球1.7秒台の志水那優捕手など強力なメンバーが集まり、長らく大阪桐蔭、履正社の2強と言われてきた大阪の勢力図を変えていく形になりそうだ。
プロも注目する。この日は9球団のスカウトが視察し、
北海道日本ハム・荻田スカウト:「欠点がなく走攻守が高い水準でそろっている。」
巨人・岸スカウト:「軽快な足さばきが一番の魅力。」
中日・山本スカウト:「どちらかと言えば外回りのスイングで、最初は内角を攻められて苦しんでいましたけど、フルスイングできる。スローイングは柔らかくて、基本に忠実なプレー、丁寧にプレーできる遊撃手」
と話し、走攻守で高い評価を受けている。
今坂選手は山口県出身だが、父は中日ファンで立浪監督のファンだったことから、中日の試合を多く見てきて立浪選手のプレーを参考にしてきたという。「三拍子そろった選手を目指しています」と話す今坂選手は今後も評価が高まっていく。





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