春季高校野球大阪大会の準決勝が11日に行われ、大阪桐蔭高校が大体大浪商高校に11-0、5回コールドで圧勝し、春季大会は2年ぶりとなる決勝進出を決めた。今秋ドラフト候補に挙がるエースで主将の中野大虎投手(3年)が準決勝のマウンドで5回1安打無失点の快投を演じ、8球団スカウトの前でその力を示した。
主将・エースとして決勝進出、5回1安打投球
大阪桐蔭高校の「1」を背負うエースで主将の中野大虎投手が、春季大阪大会準決勝のマウンドに先発した。初回から安定した投球を見せ、5回一死で内野安打を許すまで、相手打線を無安打に抑える素晴らしいピッチングを披露した。この日の最速143キロをマークした直球を軸に、5回を1安打6奪三振無失点、チームを5回コールド勝利、そして決勝進出へと導いた。
冬場の進化「見え方が変わってきている」、8球団スカウト高評価
中野大虎投手は、冬場のトレーニングで投球フォームに進化を見せた。特に背中を鍛えたことによって、自然とショートアームのようなコンパクトな腕の振りを習得したという。新しいフォームによって、打者からのボールの「見え方が変わってきている」と手応えを口にする。
この準決勝には、8球団のスカウトが視察に訪れており、中野投手の進化をチェックした。
- 阪神・岡本スカウト:「ゲームメーク能力が高い」
と阪神がその等級能力を評価した。今秋ドラフト候補として注目される中野投手、この日の投球は大きなアピールとなりそうだ。中野投手の好きな球団は阪神タイガースで、阪神スカウトからの評価は励みになる。
大阪2強決勝へ「春、勝ち切る」ライバル履正社との再戦
大阪桐蔭高校は、17日に行われる決勝戦で、昨秋の決勝で敗れたライバル、履正社高校と対戦する。因縁の相手との再戦に向けて、中野大虎主将は「春、勝ち切るのが目標」と強い意気込みを語る。3年ぶりとなる春の大阪王座奪還を誓い、昨秋の雪辱を果たして春の大阪の頂点に立つことができるかが注目される。
中野大虎投手 プロフィール
- 氏名: 中野 大虎(なかの だいと)
- 所属: 大阪桐蔭高等学校 3年
- 出身: 大阪府和泉市
- 生年月日: 2007年(平19年)6月18日(17歳)
- 経歴: (5歳~ソフトボール)- 大阪泉州ボーイズ(小学6年~)- 浜寺ボーイズ(中学)- 大阪桐蔭高等学校(1年秋背番号10でベンチ入り、今春背番号1、主将)
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 180cm・79kg
- 最速: 149キロ(この日の最速は143キロ)
- ポジション: 投手
- 特徴: 今秋ドラフト候補のエースで主将。冬場のフォーム修正で進化。ゲームメーク能力が高い。春季大阪大会決勝進出。好きな球団は阪神タイガース。


コメント