大学侍ジャパンの直前合宿開始、プロ注目・立石正広選手が逆方向にも快音

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7月8日に開幕する第45回日米大学野球選手権大会に出場する侍ジャパン大学日本代表の直前合宿が6月30日、神奈川県平塚市でスタートした。今秋ドラフト1位候補で、チームの打撃の中心として期待される創価大・立石正広内野手(4年・高川学園)は、フリー打撃で豪快な柵越えを見せるなど順調さを見せた。

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逆方向へ柵越え、由伸臨時コーチに弟子入り志願

2年連続の代表選出となった立石正広選手。「宿泊所で荷物を開けている時間が一番楽しかったです。代表として戦うので、堂々とプレーしたい」と話し、昨年にハーレムベースボールウィークで優勝を飾った代表のユニフォームは、侍ジャパンU18代表との壮行試合を戦って以来、久しぶりに腕を通して日の丸への特別な思いを感じながら、合宿初日を迎えた。

フリー打撃では、「トス打撃の延長くらいで、逆方向中心に」と、自身の打撃を確かめながらライト方向を中心に力強い打球を連発。そしてライトへの柵越えを放つと、スタンドから驚きの声が上がった。「初日にしてはよかったかな」と、上々のスタートを切った。

守備練習では、今春リーグ戦から定位置となった二塁に入り、軽快な動きを見せた。練習後、実は一塁での練習を指示されていた事が判明したが、二塁の練習をしていた。二塁手の候補には近畿大の安打製造機・勝田成選手や中央大の繁永晟選手など、立石選手と同じく2年連続で代表入りをしている選手が多く、守備の堅さや攻撃のレパートリーを考えると、立石選手が他のポジションでプレーする可能性も高くなってくる。立石選手は「セカンドを中心に、万が一は外野もあると言われたのでどこでも準備したい」と話し、東海大学の大塚瑠晏選手や近畿大学の勝田成選手といった名手たちから、「とにかく小さいことでも吸収しよう」と貪欲な姿勢を見せた。

7月1日からは元巨人監督の高橋由伸氏が臨時コーチとして参加する。立石選手は「どこのコース、球種に対しても同じ形でホームランを打っている。どういう風にタイミングを取っているのか聞いてみたい」と、レジェンドとの対面を心待ちにしていた。

昨年、欧州で行なわれた国際大会では、先に行なわれたプラハ大会の決勝で4番ファーストで出場をしたが、その後のハーレム大会では序盤こそ4番ファーストで出場したものの結果を出せず、準決勝、決勝では出番無しとなっていた。立石選手は「去年はチームの力になれず悔しかった。3連覇のために、少しでも貢献します」と、今大会での雪辱を誓った。

昨年のU18代表との壮行試合でも、代打で1打席に立って犠牲フライを打っただけに終わっている。西川史礁選手や渡部聖弥選手といったドラフト上位で指名された選手の打撃に圧倒された格好だった。今年は堂々の4番として、アメリカ、そしてU18代表を相手に猛打を見せてほしい。 

主将・松下選手、投の柱・伊藤投手も順調な仕上がり

チームをまとめる主将の法政大・松下歩叶内野手(4年=桐蔭学園)も、まずは初日を終えて「緊張感はあったが、コミュニケーションを取りながら良いスタートが切れた」と振り返り、「法政のプライドを持ってがんばれ」という大島公一監督からのエールを胸に、「チームをひとつにできれば」と主将としての役割を語った。

また、投手陣の軸として期待される早稲田大の伊藤樹投手(4年=仙台育英)も、ブルペンで38球を投げ込み、「かなり状態がいい。このまま大会に向けて準備できれば」と手応えは十分。2年連続で代表入りした右腕は、「できる限り自分が先頭に立ってやっていければ」と、投手陣を引っ張る決意を示した。

なお、代表に選出されていた東洋大の島田舜也投手がコンディション不良のため辞退し、代わって早稲田大学の宮城誇南投手(3年=浦和学院)が追加招集された。宮城投手は「最初は信じられなかった。選ばれたからには何とか貢献したい」と気持ちを新たにしていた。

立石正広選手 プロフィール

  • 氏名:立石 正広(たていし まさひろ)
  • 生年月日:2003年11月1日
  • 出身地:山口県
  • 経歴:高川学園中学校(高川学園リトルシニア) – 高川学園高校 – 創価大学(4年)
  • 投打:右投右打
  • 身長・体重:180cm・86kg
  • ポジション:内野手
  • 主な特徴や実績:今秋ドラフト1位候補の右の長距離砲。大学日本代表の「打の軸」として期待される。2年連続で大学日本代表に選出。守備では二塁を中心に内野をこなすユーティリティー性も持つ。

伊藤樹投手 プロフィール

  • 氏名:伊藤 樹(いとう たつき)
  • 所属:早稲田大学(4年)
  • 出身高校:仙台育英高校
  • ポジション:投手
  • 投打:右投右打
  • 主な特徴や実績:大学日本代表の「投の軸」として期待されるプロ注目右腕。2年連続で大学日本代表に選出。2025年春季東京六大学リーグ戦でノーヒットノーランを達成し、早稲田大学の3季連続優勝に貢献。

松下歩叶選手 プロフィール

  • 氏名:松下 歩叶(まつした あゆと)
  • 所属:法政大学(4年)
  • 出身高校:桐蔭学園高校
  • ポジション:内野手
  • 投打:右投右打
  • 主な特徴や実績:2025年大学日本代表の主将を務める。安定したプレーでチームをまとめる。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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