全国高校野球選手権神奈川大会では、プロ志望届提出を明言している二刀流・大師高校の大竹倖太郎投手(3年)が、初戦のアレセイア湘南戦で投打にわたる活躍を見せた。投げては2失点完投勝利、打っては先制の適時三塁打を含む4安打3打点。ネット裏に集結した6球団のスカウトも、その実力と将来性を評価した。
154球完投&4安打3打点!投打でチームを牽引
初戦に先発した大竹倖太郎投手は、この日の最速は138キロながら、回転数2300と評判の質の高いストレートを投げ、9回を投げて9安打8奪三振で2失点に抑えた。154球を投げ、4つの四球を出すなど完全にまとまった投球とはならなかったが、154球を投げ抜いても「肩肘は大丈夫です」と話し、スタミナと粘りを見せた。
また打撃でも活躍、3番打者として打席に立つと、先制のタイムリー三塁打を放つなど、4安打3打点の大暴れ。5−2でアレセイア湘南に勝利した。
DeNAスカウトも絶賛、プロ級のストレート
今春の神奈川大会で、強豪・桐光学園を相手に1失点完投勝利を挙げ、一躍注目を浴びた大竹投手。この日も、ネット裏には地元・横浜DeNAなど6球団のスカウトが集結した。
横浜DeNA・永池スカウト:「昨夏から球速が上がり、真っすぐがとても良い」
大竹投手も最速は139キロでこの日も138キロが最も速かったが、速いと感じる球質が特徴で、ストレートの回転数はラプソードの計測で2300回転/分、これはオリックスの吉田輝星投手や中日の根尾昂投手の高校時代に匹敵する。ストレートの球質の良さは回転軸が重要だが、それも良いのだろうバックスピンのかかった伸びるような球を投げるのが特徴だ。
「将来は絶対プロに」決意を胸に最後の夏へ
憧れの投手はオリックスの山崎颯一郎投手。その投球を参考に、自慢のストレートと変化球で緩急をつけたピッチングを磨いてきた。高校2年の時に、すでにプロ入りを決意したという大竹投手、試合後、プロ志望届を提出する意向をあらためて明言した。「注目されてるのはうれしいし、自信になる。おれの球をみせてやる。ぐらいの気持ちで」と話し、これからもアピールを続けていくとした。
甲子園、プロという夢に向かって、質の良いストレートはどこまでも伸びていく。
大竹倖太郎投手 プロフィール
- 氏名:大竹 倖太郎(おおたけ こうたろう)
- 所属:大師高校(3年)
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:プロ注目の二刀流。2025年夏の神奈川大会初戦で完投勝利、打っても4安打3打点を記録。DeNAなど6球団のスカウトが視察。最速145キロ。ストレートの回転数はプロ級の2300回転を誇る。今春の県大会では桐光学園相手に1失点完投勝利。憧れの投手はオリックス・山崎颯一郎。


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