プロ注目の山村学園・横田蒼和選手が二刀流で奮闘も最後の打者、日本ハム3人態勢で視察しプロ志望届提出へ

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全国高校野球選手権埼玉大会は準決勝が行われ、初の甲子園出場を目指した山村学園が叡明に延長11回タイブレークの末、8-12で敗れた。プロ注目の二刀流で主将の横田蒼和選手(3年)が「3番・投手」で先発。11回を169球で投げ抜き、打っても4安打2打点と孤軍奮闘したが、最後の打者となりその場に崩れ落ちた。試合後、進路については「プロ志望届は出したい。上では野手で勝負したいです」と話し、「野手で勝負したい」と、プロ入りへの思いを力強く語った。

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169球の熱投、最後の打者に「悔いはないです」

「多少ボロボロになっても絶対最後までやりきるという思いで腕を振りました」。気温37度の酷暑の中、マウンドに仁王立ちした横田蒼和投手は、気力でボールを投げ続けた。1点リードの6回に3ランを浴び逆転を許すと、7-7で迎えた延長11回には4連打を浴び5失点。それでも、その裏の攻撃、4点差を追う1死一、二塁の場面で打席に立つと、「つなぎたい気持ちでした」と三塁へ強烈なゴロを放ち、併殺を阻止しようと頭から一塁へ飛び込んだ。しかし、無情にもゲームセット。泥だらけのユニフォームのまま、涙が止まらなかった。

それでも、「悔しい思いもありましたけど、やりきったなと。悔いはないです」と前を向いた。6年前、兄・修大さん(24)が決勝で敗れる姿をスタンドで見て、「借りを返そう」と入学した山村学園。「点を取られても諦めない。勝ちを信じて、最後までやる」という「山村学園らしさ」を、主将として最後まで体現した。

プロの舞台へ「野手で勝負したい」

打っては4打数1安打。4回の第2打席では左中間へ二塁打を放つなど、非凡な打撃センスも見せた。この日も北海道日本ハムが3人態勢で視察するなど複数の球団のスカウトが視察した。

試合後、今後の進路について問われた横田選手は、「プロに行きたいです。プロ志望届は出したい。上では野手で勝負したいです。プロの世界で活躍して、今まで支えてきてくれた親にしっかり恩返しがしたいです」と、力強く宣言した。

関東地区を代表する打者の一人で、埼玉では昌平の櫻井ユウヤ選手、浦和学院の藤井健翔選手、垣内凌選手、花咲徳栄の田島蓮夢選手がプロのスカウトが注目しているが、比較をしても打撃の技術ではもっとも高く、打席での思い切りもある選手で、逆方向にも強い打球を飛ばすことができる。守備の動きも悪くないため、上のステージでも一番対応しそうな印象がある。プロ志望届を提出し、秋のドラフト会議では4位前後での指名があるのではないかと予想する。プロでの活躍が期待される。

横田蒼和選手 プロフィール

  • 氏名:横田 蒼和(よこた そうわ)
  • 生年月日:2007年5月20日
  • 出身地:埼玉県
  • 経歴:千間台中(埼玉SPヤング) – 山村学園高校(3年)
  • 投打:右投左打
  • 身長・体重:180cm・88kg
  • ポジション:投手、内野手
  • 主な特徴や実績:プロ注目の二刀流。山村学園で主将を務める。2025年夏の埼玉大会準決勝で先発し、11回169球を投げ12失点(自責4)、打っても4安打2打点と奮闘。卒業後はプロ入りを目指し、「野手で勝負したい」と明言。兄・修大さんも同校野球部OB。
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6年ぶり2度目の決勝進出を目指した山村学園が壮絶な打ち合いの末、延長11回タイブレークで姿を消した。
この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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