2025年の夏の甲子園大会に出場したドラフト候補選手の番付を発表します。49校すべて登場し、ちょうど100人の投手が登板をしました。全投手をチェックし、ランク付けをしています。
2025年夏の甲子園大会ドラフト番付
※野手は2回戦以降もチェックして評価します。投手についても2回戦以降に登場した選手は随時追加します。
投手 | 野手 | ||||
石垣元気 | 健大高崎 | 横綱 | |||
末吉良丞 | 沖縄尚学2年・左 | 横綱 | |||
織田翔希 | 横浜2年・左 | 大関 | |||
菰田陽生 | 山梨学院2年 | 大関 | |||
早瀬 朔 | 神村学園 | 関脇 | |||
江藤 蓮 | 未来富山・左 | 関脇 | |||
桑山晄太朗 | 津田学園・左 | 関脇 | |||
高部 陸 | 聖隷クリストファー2年・左 | 関脇 | |||
森下翔太 | 創成館 | 小結 | |||
吉川陽大 | 仙台育英・左 | 小結 | |||
田中勇飛 | 鳥取城北 | 小結 | |||
吉田大輝 | 金足農業 | 前頭1 | |||
堀田昂佑 | 広陵 | 前頭2 | |||
堅田徠可 | 高知中央2年 | 前頭3 | |||
渡邊颯人 | 智弁和歌山 | 前頭4 | |||
西村一毅 | 京都国際・左 | 前頭5 | |||
木下瑛二 | 高川学園2年 | 前頭6 | |||
松田収司 | 北海 | 前頭7 | |||
木下鷹大 | 東洋大姫路 | 前頭8 | |||
諸岡杜和 | 市立船橋2年 | 前頭9 | |||
森健成 | 北海1年 | 前頭10 | |||
鈴木欧音 | 鳥取城北 | 前頭11 | |||
新垣有紘 | 沖縄尚学2年 | 前頭12 | |||
柴田蒼亮 | 県岐阜商2年 | 前頭13 | |||
宮口龍斗 | 智弁和歌山 | 前頭14 | |||
佐藤龍月 | 健大高崎 | 前頭15 | |||
梅原朋貴 | 済美 | 十両 | |||
高橋大喜地 | 豊橋中央 | 十両 | |||
山本竜毅 | 敦賀気比 | 十両 | |||
松井光成 | 未来富山 | 十両 | |||
石山愛輝 | 中越 | 十両 | |||
坂本慎太郎 | 関東第一 | 十両 |
投手の評価
石垣元気投手は2イニング28球のみの投球だったが155キロを記録したストレートはもちろん、小さな変化球も多彩になっていてどれも130キロ台を記録し、空振りが奪えていた。実力は大学4年級。
末吉良丞投手を横綱とした。球速は146キロだがまっすぐは力強く伸びがあり、何より変化球のキレ、曲がりの大きさ、コントロールが素晴らしく、末吉投手が投げればという安心感をすでに与えられる存在。
織田翔希投手も末吉投手と同じく1回戦を完封、2戦目もリリーフで登板し152キロを記録と圧倒的だが、神奈川大会のやや不安さも残っている。この夏の甲子園でそれを払拭し、横綱になる。
菰田陽生投手は先発して聖光学院を1失点。制球は高めが多いが力感の無いフォームから真ん中に投げられたストレートで空振りを奪え、変化球にスピードもある。間違いなく来年の横綱候補。
早瀬朔投手は試合では序盤に飛ばし、徐々に球速が出なくなっていたが、それでも粘って抑えていた。長身からの147キロは魅力十分で、更に体が太くなれば、かなりの投手になりそう。
江藤蓮投手と桑山晄太朗投手は3年生を代表する左腕だが、ともに地方大会でかなりの力を使っていて、本来の投球ではなかった。それでも江藤投手は低めの変化球や粘りを、桑山投手はストレートの伸びで抑えており、引き出しを多く持っている。高部陸投手も左腕投手として体を使って伸びのあるストレートを見せ、すでに二人のレベルにいる。更に体ができれば、末吉投手クラスになってくる。
森下翔太投手は上背はないが146キロの速球を投げ、フォームも安定し、伸びのあるストレートを投げられる。最後のストレートで勝負できる投手。吉川陽大投手はパワーでは江藤投手にやや劣るように見えるが、大きなスライダーなどの変化球と伸びのある144キロのストレートで安定度はNO.1。田中勇飛投手はスリークォーターから動く148キロの速球を投げ、このタイプの投手として代表格になっていくかもしれない。
吉田大輝投手は秋田大会の疲労もあってか短いイニングの投球となったが、高めに伸びがありボールが大きく見えるような球を見せてくれた。堀田昂佑投手はストレートの腕の振りが良く伸びのある球に、スプリットも効果的だった。堅田徠可投手は頭部死球の影響かは分からないが3イニングで降板した。ストレートも高知大会決勝ほどではなかったが、逆に変化球やコントロールの良さを見せ、来年への期待は高まった。渡邊颯人投手も和歌山大会のような球威が出せず、センバツのような精密さが見せられなかったが評価は変わらない。西村一毅投手は昨年の優勝から苦労をしてきたが、ストレートは昨年のほうが勢いがあったが、変化球の深みが増した印象。
木下瑛二投手も来年に期待を抱かせる投球で、ストレートの勢いがありチェンジアップが生きそう。松田収司投手は昨夏までエースで変化球とコンビネーションで投げていたが、147キロと球威が非常に増した。次のステージでかなり期待ができる。木下鷹大投手はさすがと言える投球。チェンジアップも武器となり失敗しない投手。諸岡杜和投手もリリース時のバランスが非常によく、145キロの球は来年二期待。1年生の森健成投手は147キロを記録、南北海道では安定感もあったが甲子園で気持ちが高ぶったか。これから体が強くなって、体幹で投げるようになったらどこまで成長するか底しれない。
鈴木欧音投手はゆったりとしたフォームから145キロを記録、変化球の良い球の割合がまだ少ないが、本格派投手としての将来が見える。新垣有紘投手制球にばらつきがあるが、ストレートは145キロ、スライダー、カーブなどの変化球一つ一つの質が高い。柴田蒼亮投手は指にかかった球が素晴らしく、変化球はまだ未完成だが将来が楽しみ。宮口龍斗投手は146キロ止まり、制球にもばらつきがあり、和歌山大会のような投球が見せられなかった。佐藤龍月投手は142キロと群馬大会のように球速は出せず、やや物足りない感じで終わってしまったが、甲子園に復帰したということは良かった。変化球は2年時の方が良かったので、徐々に取り戻したい。
梅原朋貴投手は長身の右腕で球速ももう少しだが、制球に心配なく投げられており、将来が期待できると思う。高橋大喜地投手も強い足腰からの外角ストレートの威力十分、更に体を大きくしたりとパワーアップを目指したい。山本竜毅投手はやや制球が良くなかった。福井大会では球の勢いがある中で制球もよく、リリーフエースとして投げており、こんなものではないと思った。松井光成投手はエース・江藤投手のような体格はないが、躍動感あるフォームの左腕で球威もあり楽しみ。石山愛輝投手は新潟大会に比べるとストレートが増えた。その質は良いだけに、まずは思い切り投げられるようになることを目指したい。坂本慎太郎投手も東東京大会ほど制球が良くなかったが、コンパクトに曲がるカーブ・スライダーは有効で、制球が安定すればもっと楽に押さえるセンスがある。
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