京滋大学野球秋季リーグでは、この秋、評価急上昇の花園大・藤原聡大投手(4年=水口)、この日も圧巻の投球を披露した。びわこ成蹊スポーツ大戦で9回まで無安打無得点に抑える快投を見せ、延長10回を140球以上投げ抜き完投勝利。自己最速を更新する157キロを計測し、視察した阪神、DeNAなど8球団のスカウトにその実力を見せつけた。
9回までノーノー、延長10回140球超の熱投で20勝目
エースの投球が冴えわたった。藤原聡大投手は、びわこ成蹊大打線を相手に9回まで1安打も許さずにノーヒットノーランのピッチングを見せる。しかし味方の援護がなく、試合は0-0のまま延長タイブレークへ突入した。延長10回1死一、二塁でこの日初安打を許し、惜しくも快挙は逃したが2失点で抑えると、その裏、チームがサヨナラ勝ちを収め、藤原投手はリーグ通算20勝目の節目を飾った。
この日は3試合連続2桁奪三振となる13個の三振を奪い、10回を140球を超える熱投だった。快挙を逃したことについては、「後半、しんどくなってきたときに、きちんとしたフォームではなくなってしまう」と、冷静に課題を口にした。
自己最速更新157キロ!スカウト陣も熱視線
球場のスピードガンも藤原投手の快投に沸いた。初回に自己最速を2キロ更新する157キロを計測。これには本人も「絶対出ていないです。プロに行って出します」と笑顔で否定したが、ネット裏に陣取ったスカウトのガンでも最速154キロをマーク。延長10回でも151キロを計測するなど、そのポテンシャルを存分に示した。
スタンドには阪神が竹内球団副本部長ら2人態勢で視察し他にも横浜DeNAなど8球団のスカウトが集結。
横浜DeNA・藤田スカウト:「投げるたびに良くなっている。大注目です」
と評価し、関西のドラフト候補の中でも屈指の存在となった。
目指すは花園大初のNPB入り
プロ志望届を提出済みの藤原投手は、「神宮に行くことだけを考えている。その結果、ドラフトでも評価をされたらいいなと思う」と、まずはチームの勝利を最優先に掲げる。その上で、「自分が投げる残り数試合は、1試合前の自分を超えられるように」と、さらなる成長を誓った。
花園大学史上初のNPB選手誕生はほぼ確実で、いきなり同大学初のドラフト1位指名の可能性も高まってきた。
藤原 聡大 プロフィール
- 氏名:藤原 聡大(ふじわら そうた)
- 所属:花園大学 4年
- 出身:水口高校
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:177cm・75kg
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト候補。最速157キロ(球場表示)を誇る本格派右腕。びわこ成蹊大戦で9回まで無安打無得点、延長10回を完投しリーグ通算20勝を達成。


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