秋季奈良大会の3回戦が23日に行われ、奈良大学附属の188cm長身右腕・新城楓雅投手(2年)が今秋初登板し、7回を2安打無失点に抑える好投でチームをコールド勝利に導き、視察した巨人のスカウトもその将来性を高く評価、来年のドラフト候補として注目される。
7回2安打無失点、圧巻の秋初登板
来年のドラフト候補として期待されている大型右腕・奈良大付の新城楓雅投手が、今秋初のマウンドでそのポテンシャルを存分に見せつけた。視察したプロスカウトのスピードガンで143キロを計測したストレートを中心に、6つの三振を奪い、奈良高打線を7回2安打無失点に封じ込め、コールド勝利を飾った。
「今日は直球で押し込むことができました。狙ったところに投げきれずに内容としては良くなかったけど、ゼロに抑えられたことは良かったと思います」と、試合後に自身の投球を振り返った。
巨人スカウトも高評価「この時期にこれだけ投げられれば十分」
新城投手はこの夏も背番号10をつけ、188cmの長身から投げ下ろすストレートやスライダーは、奥川恭伸投手のようにも見える投球を見せていた。大型ながらバネや躍動感を感じさせる右腕だ。
この日のスタンドでは、巨人のスカウトが姿を見せ、逸材の投球に視線を送った。
巨人・柳舘スカウト:「いい球を投げていたし、伸びしろも感じる。体は大きいけどフィールディングも上手い。この時期に、これだけの球を投げられれば十分だと思います」
新チーム結成からわずか2ヶ月で自己最速を2キロ更新し145キロ右腕となっている。身長も「まだ伸びていると思います」と語るように、その将来性は計り知れない。
目標は先輩超えの「支配下」
高校からは2学年上の先輩・岸本佑也投手が2024年ドラフトで東北楽天から育成1位指名を受けた。その先輩の背中を追いながらも、新城投手はさらに高い目標を掲げる。「岸本さんも凄い先輩だったけど、僕は支配下でプロに行きたい」。
奈良県を代表する頼みな右腕が、来年は、織田翔希投手や菰田陽生投手、末吉良丞投手などが注目される高校生のドラフト候補の一人として大いに注目されるだろう。偉大な先輩を超えるべく、まずはチームを3季連続となる近畿大会出場へ導く。
新城 楓雅 プロフィール
- 氏名:新城 楓雅(しんじょう ふうが)
- 所属:奈良大学附属高校 2年
- 出身:大阪府大東市
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:188cm・80kg
- 主な特徴や実績:2026年ドラフト候補。最速145キロの長身右腕。今秋初登板で7回2安打無失点6奪三振の好投を見せた。フィールディングにも定評がある。

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