社会人野球の東京都企業秋季大会準決勝が7日に行われ、今秋ドラフトの上位候補に挙がる鷺宮製作所の左腕・竹丸和幸投手(23)が先発登板。約1ヶ月ぶりの公式戦マウンドで自己最速を2キロ更新する152キロを計測し、7回を3安打1失点と好投した。視察したヤクルトなど5球団のスカウトの前で、社会人No.1左腕の呼び声に違わぬ実力を見せつけた。
1ヶ月ぶり先発で自己最速152キロ
ドラフト前で最後になりそうな公式戦登板で、竹丸和幸投手は圧巻の投球を披露した。都市対抗野球本戦以来、約1ヶ月ぶりの先発マウンドだったが、好調を維持室続けている。
この日はネット裏のスピードガンで自己最速を2キロ更新する152キロをマークすると、キレのある直球と多彩な変化球でホンダ打線を翻弄。6回までスコアボードに0を並べ、7回を投げて3安打1失点と試合を作った。「試合をつくるのをテーマに臨んで、そういう意味では合格点でした」と、自身の投球に手応えを語った。
ヤクルトスカウト「上位候補」5球団が熱視線
この日は、社会人No.1左腕の視察に5球団のスカウトが訪れ、その前での快投に、評価はさらに高まった。
東京ヤクルト・丸山スカウト:「大学時代からいい球を投げていたが、この1年はパフォーマンスが安定している。ドラフト上位候補」
無駄のないシンプルなフォームから152キロの速球を繰り出し、左腕投手の武器となるチェンジアップも良い精度を持っている。即戦力の左の先発投手としては、社会人ではナンバーワン、大学生でも毛利海大投手と比較され、ドラフト1位か2位で指名されると見られる。
社会人で開花した遅咲きの逸材
その竹丸投手は、崇徳高、城西大で投げていたがエースではなく、目立った存在ではなかった。しかし社会人2年目の今季に大きく才能が開花、トレーニングの成果で体重が7キロ増加し、投球の安定感が増した。
マウンドでも淡々と投げる姿が印象的で、動じない所もある。運命のドラフト会議が近づく中でも、「ただ待つという感じ。気持ちに変化はありません」と自然体を貫き、静かに吉報を待つ。
竹丸 和幸 プロフィール
- 氏名:竹丸 和幸(たけまる かずゆき)
- 所属:鷺宮製作所
- 出身:崇徳高校 – 城西大学
- ポジション:投手
- 投打:左投
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト上位候補。社会人No.1左腕との呼び声も高い。自己最速152キロの直球と精度の高いチェンジアップが武器。社会人2年目で大きく成長した。


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