埼玉西武から育成ドラフト1位指名を受けた八王子高校の新井唯斗(あらい・ゆいと)内野手(18)が12日、東京都内のホテルで入団交渉に臨み、支度金350万円、年俸280万円(金額はいずれも推定)で入団に内諾した。埼玉県所沢市出身の地元の選手で、「ライオンズの柱として戦えるようになりたい」と、地元の球団での飛躍を誓った。
所沢出身、ファンクラブにも入会した“地元っ子”
11月11日に18歳の誕生日を迎えたばかりの新井唯斗選手。最高の誕生日プレゼントとなったドラフト指名から約3週間、制服姿で仮契約を終え、「うれしい気持ちもありますし、やらなきゃいけない覚悟はあります」と、プロ入りへの実感を口にした。
地元・所沢市出身で、小学生の頃はベルーナドーム(当時メットライフドーム)にも足を運び、「(現広島の)秋山選手とか好きでした」と、同じ左打ちの好打者に憧れた。まさに、地元に帰ってくる事になった。
「友だちも応援に来てくれることが多いと思うので、しっかりそこで活躍する姿をみせて、野球をやっている後輩に夢を与えられたら」と、地元凱旋へと思いを馳せた。
スカウトは「源田タイプ」、内野にも外野にも期待
高校2年秋に中堅手から遊撃手へ転向したばかりだが、50m6秒0の俊足と、投手として最速143キロを投げる強肩を併せ持つ、そのポテンシャルは計り知れない。担当の竹下潤スカウトは「足と肩があってポテンシャルが高い。打撃も広角に打てる」と高く評価。「内野にこだわらず、外野も視野に入れながら」と、ユーティリティーな活躍にも期待を寄せた。
今年のドラフト会議で埼玉西武は、5位で横田蒼和選手、そして育成2位では侍ジャパンのユニフォームをきた今岡拓夢選手も指名をしている。新井選手も、「ライバルが多い分、しっかり聞けることも多いので、吸収して自分のプレーにつなげられたら」と貪欲な姿勢を見せる。
所沢・八王子の先輩
西武では、2021年にドラフト4位で埼玉西武に入団した羽田慎之介投手が、所沢出身で八王子高校でプレーをしている先輩で、高校では入れ違いとなったものの、1度だけ対面し「すごく大きかったです」と話す。
球界が注目する投手に成長している羽田投手とは、「対戦したかったのですが…」と笑ったが、「寮の環境とか聞いてみたいです」と交流を深めていく。
高いポテンシャルをどこで活かし、どんな特徴を見せていくのか、成長を期待して見守りたい。
新井 唯斗 プロフィール
- 氏名:新井 唯斗(あらい ゆいと)
- 所属:八王子高校 3年
- 出身:埼玉県所沢市
- ポジション:内野手
- 投打:右投左打
- 身長・体重:183cm・80kg
- 主な特徴や実績:2025年育成ドラフト1位(西武)。支度金350万円、年俸280万円(推定)。50メートル6秒0、最速143キロを投げる強肩が武器の大型遊撃手。


httpss://hochi.news/articles/20251112-OHT1T51093.html





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