第56回明治神宮野球大会は16日、準々決勝が行われ、立命館大学(関西第2代表)が東京六大学を全勝優勝した明治大学に延長10回タイブレークの末、7-2で勝利。2008年以来17年ぶりとなるベスト4進出を果たした。この金星の立役者となったのが、来秋のドラフト候補として注目される3年生バッテリーだった。2番手で登板した有馬伽久(がく)投手が6回2/3を無失点と圧巻の投球を見せれば、女房役の西野啓也捕手がロッテ2位指名の毛利海大投手から本塁打を放った。
有馬、大会新の次は“ドラ1キラー”
今大会の主役は、間違いなく有馬伽久投手だった。14日の1回戦で大会新記録となる10者連続奪三振を樹立したが、中1日で臨んだこの日も、その投球は圧巻だった。
0-1で迎えた4回1死一、三塁のピンチでマウンドに上がると、犠飛で1点は失ったものの後続を断ち切る。すると5回以降は、西武1位の小島大河捕手を8回に3球三振に仕留めるなど、プロ指名選手3人を擁する強力・明大打線を完璧に封じ込めた。延長10回まで6回2/3を2安打無失点、6奪三振の快投で、チームの歴史的勝利を呼び込んだ。
今春、社会人野球・トヨタ自動車で都市対抗野球2度、日本選手権6度の優勝へと導き、「ミスター社会人」と呼ばれた佐竹功年氏からアドバイスを受け、スライダーなどの持ち球に加えた140キロ前半のツーシームを有効活用する投球を見に付けた。対戦した小島選手は「すごい球で打てなかった」と脱帽する投球だった。
この日は打撃でも、千葉ロッテドラフト2位指名の毛利海大投手からレフト前に運ぶと、7回には三塁への内野ゴロで同点に追いつくなど、明治撃破に貢献した。
女房役・西野もロッテ2位・毛利から反撃ソロ
有馬投手を支えた女房役のバットも光った。0-2で迎えた5回無死、来秋ドラフト候補の西野啓也捕手が、明大のエース・毛利海大投手の5球目を捉え、左翼席へ反撃のソロ本塁打を叩き込んだ。この一発が、チームの逆転劇への狼煙となった。
来年ドラフト注目の3年生バッテリーが投打に躍動し、関西学生野球連盟にとって28年ぶりとなる東京六大学勢からの勝利という金星を挙げ、17年ぶりの4強進出を決めた。「日本一を掲げて神宮に来たので」と語る有馬投手。同校初の頂点へ、勢いは止まらない。
有馬 伽久 プロフィール
- 氏名:有馬 伽久(ありま がく)
- 所属:立命館大学 3年
- 出身:愛工大名電高校
- ポジション:投手
- 投打:左投左打
- 身長・体重:175cm・77kg
- 主な特徴や実績:2026年ドラフト上位候補。最速151キロの左腕。神宮大会1回戦で大会新の10者連続奪三振。準々決勝・明大戦でも6回2/3を無失点と好投し4強進出に貢献。
西野 啓也 プロフィール
- 氏名:西野 啓也(にしの けいや)
- 所属:立命館大学 3年
- 出身:高知高校
- ポジション:捕手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:2026年ドラフト候補。大学日本代表候補。春秋連続ベストナインの強肩強打の捕手。神宮大会準々決勝で明大・毛利海大投手からソロ本塁打を放った。

httpss://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2025/11/17/kiji/20251117s00001002024000c.html
httpss://hochi.news/articles/20251116-OHT1T51219.html
httpss://www.daily.co.jp/baseball/2025/11/17/0019714263.shtml
httpss://www.sanspo.com/article/20251116-MHGCDYVEERLIPC5RDKABSVH3LE/
httpss://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2025/11/16/kiji/20251116s00001089314000c.html
httpss://www.chunichi.co.jp/article/1165118
httpss://hochi.news/articles/20251116-OHT1T51107.html





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