阪神が、来秋2026年のドラフト会議における1位指名の最上位候補として、青山学院大学の渡部海(わたべ・かい)捕手(3年=智弁和歌山)をリストアップしていることが16日、明らかになった。強肩強打を誇る大学No.1捕手と評される逸材で、16日の明治神宮大会準々決勝・佛教大学戦でも「4番・捕手」として出場し、攻守にわたり2-1の勝利に貢献。球団関係者も「競合覚悟で指名する価値がある」と最大級の評価を与えており、早くも争奪戦の様相を呈している。
“海キャノン”でドラ1中西を導く大学No.1捕手
今秋ドラフトで中日1位指名を受けた中西聖輝投手を筆頭に、DeNA1位の小田康一郎選手らを擁する最強軍団・青山学院大学。その中で「4番・捕手」の大役を担うのが、来秋の主役・渡部海選手だ。
恵まれた体格を生かした高校通算38本塁打のパワーあふれる打撃と、二塁送球1.8秒台を計測する強肩“海キャノン”が武器。16日の佛教大学戦でも、攻守で存在感を発揮。初回2死二塁の場面で左前打を放つと、守備ではエース・中西投手の1失点完投勝利をアシスト。7回2死三塁のピンチでは、一塁ベンチに突っ込みながらファウルフライを好捕する気迫のプレーも見せた。「中西さんから『点をやらないぞ』という球の力を感じた」と、エースの気迫に応えた。
阪神の補強ポイントに合致、捕手世代交代の切り札へ
阪神にとって、強打の捕手はまさに喉から手が出るほど欲しい存在だ。今季正捕手を務めた坂本選手は32歳、残留を表明した梅野選手は来季35歳、今オフにトレードで獲得した伏見選手も35歳と、捕手陣の高齢化は深刻な課題。若手の突き上げも乏しい中、大阪・住吉区出身という地元・関西のスター候補は、世代交代の切り札としてこれ以上ない存在だ。
球団関係者も「非常にレベルが高い捕手。どの球団も1位候補としてリストアップしているだろうが、競合覚悟で指名する価値がある選手」と明言。今秋ドラフトで同じく右の強打者・立石正広選手(創価大)を競合の末に獲得したように、来秋も補強ポイントに合致する選手を最優先で指名する可能性が高い。
本人も「1位指名で行きたい」
今秋のドラフトで先輩たちが次々と指名されたことに、渡部選手も「1位指名で行きたいっていう、そういう気持ちになりました」と、最高評価でのプロ入りを強く意識している。智弁和歌山時代に元阪神捕手の中谷仁監督から指導を受け、2年夏には全国制覇も経験。大学日本代表にも選ばれた大学No.1捕手が、まずはチームを神宮大会連覇に導き、来年の主役の座を掴み取る。
渡部 海 プロフィール
- 氏名:渡部 海(わたべ かい)
- 所属:青山学院大学 3年
- 出身:智弁和歌山高校
- ポジション:捕手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:180cm・88kg
- 主な特徴や実績:2026年ドラフト1位候補。強肩強打の大学No.1捕手。二塁送球1.8秒台の“海キャノン”と高校通算38本塁打の長打力が武器。2024年秋に東都リーグMVP。大学日本代表。

httpss://www.sanspo.com/article/20251117-OGN6IJVXLZMMLA7UODT2XJH7TU/?outputType=theme_tigers
httpss://www.chunichi.co.jp/article/1165179





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