オリックスからドラフト1位指名を受けた延岡学園高校の藤川敦也投手(18)が22日、宮崎県延岡市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金8000万円、年俸800万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。最速153キロを誇る九州屈指の右腕は、憧れの先輩・山下舜平大投手に倣った「ラーメン断ち」を宣言。山本由伸投手や山下投手も成し遂げられなかった「高卒新人初登板初勝利」の偉業達成を目標に掲げた。
「投げる時は絶対に勝ちたい」偉人超えのデビュー狙う
真新しいユニホームに袖を通した藤川敦也投手は、「責任感が強くなりました。オリックスの選手として、チームに貢献したいという強い気持ちです」と表情を引き締めた。
見据えるのは「初登板先発勝利」。オリックス(阪急時代含む)で高卒新人が「初登板先発勝利」を挙げたのは、1978年の三浦広之氏が最後。あの大エース・山本由伸投手(現ドジャース)や宮城大弥投手、そして目標とする山下舜平大投手さえも成し得なかった。「プロに入った以上、1軍で活躍することが目標。投げる時は絶対に勝ちたい。ずっと変わりません」。負けん気の強さをのぞかせ、1年目からのフル回転を誓った。
大好物を封印、舜平大ロードを歩む覚悟
プロで戦う体を作るため、ストイックな決断も下した。憧れの山下舜平大投手が食生活に厳格であることを聞き、「大好きです」と未練を見せつつもラーメン断ちを決意。担当の縞田拓弥スカウトも「伸びしろや可能性は、舜平大に負けないものがあります」と太鼓判を押す逸材が、食生活からプロ仕様へと変貌を遂げる。
奪三振へのこだわり、標的は鷹の主砲・柳田悠岐
藤川投手の最大の武器は、最速153キロの直球だ。「自分の持ち味はストレート。どんどん押していけるような投手になりたい」と語り、こだわりたい数字には「奪三振数」を挙げた。
対戦したい打者には、同じパ・リーグの強打者、ソフトバンクの柳田悠岐選手を指名。「ストレートでガンガン押して、三振を取りたい」。日本球界を代表するフルスイングに対し、自慢の剛速球で真っ向勝負を挑むイメージはできている。
「チームの中心となる投手になって、日本一に貢献したい」。無限の可能性を秘めた18歳が、オリックスの黄金投手陣に新たな歴史を刻む。
2025年ドラフトでは、石垣元気投手(千葉ロッテ)に次ぐ2番目に評価される高校生右腕だった。ドラフト1位指名という評価を受け、2位の森陽樹投手と共に、山本由伸投手や宮城投手のように、高校出身のエースとなる。
藤川敦也 プロフィール
- 氏名: 藤川 敦也(ふじかわ・あつや)
- 所属: 延岡学園高等学校(18歳)
- 出身: 福岡県飯塚市
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 183cm、88kg
- 主な特徴や実績: 最速153キロの伸びのある直球が武器の本格派右腕。甲子園出場経験はないが、そのポテンシャルは世代屈指。2025年ドラフト会議でオリックス・バファローズから1位指名を受ける。目標は山下舜平大投手。










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