侍ジャパンU18代表候補の強化合宿では、招集された41選手のうち今春のセンバツ大会に出場した選手が27人と多数を占めるなか、聖地の土を踏めなかった「不出場組」の逸材たちが、初日の実戦練習で存在感を示した。最速147キロを誇り二刀流として期待される中京(岐阜)の鈴木悠悟投手(3年)は、ケース打撃で4打数2安打を放ち打撃センスを証明。一方、ソフトバンク・小久保裕紀監督を叔父に持つ近大付(大阪)の小久保成逢内野手(3年)も、叔父を彷彿とさせるスイングを見せた。
中京・鈴木悠悟が打撃でアピール!岡田監督が説く「二刀流」選考の重要性
「甲子園で見た選手ばかり。体の大きさやオーラを感じた(中日スポーツ)。」初日の練習を終えた中京の背番号1、鈴木悠悟投手は、聖地で活躍したライバルたちの姿に目を輝かせた。自身は小学6年時に阪神タイガースジュニアに選出された実績を持ち、現在は最速147キロの右腕でありながら、打っても3番に座り遊撃の守備もこなす抜群の身体能力を誇る。この日のケース打撃では4打席に立ち、並み居る好投手を相手に4打数2安打と快音を響かせた。
国際大会は少ない選手枠の中で戦うため、その運用にどうしても複数ポジションを任される選手が出てくる。そして投手と野手の二刀流選手も貴重な戦力となる。岡田龍生監督は、「投手は球数制限があるので、二刀流ができる子も含めてできるだけベンチに多く入れたい。」と話す。
その方針の中で、鈴木投手のようなタイプは戦略上極めて重要な存在となる。八戸学院光星の北口晃大投手や花巻東の萬谷堅心投手も投打に注目される選手で、投打の両面でチームの鍵を握る一人として注目されている。鈴木選手は投手としては2日目に登板を予定しており、「すごい打者が相手でも気負うことなく投げたい。他の選手のプレーを肌で感じて、より成長する場にできれば(中日スポーツ)」と、さらなるアピールに意欲を燃やす。
近大付・小久保成逢、叔父・裕紀監督の背中を追う「一本足」の打撃フォーム
また、近大付の小久保成逢選手も注目を集める1人だ。ソフトバンクの小久保裕紀監督を叔父に持ち、小学生時代には叔父にティー打撃のボールを上げてもらっていたという。高く左足を上げて打つそのシルエットは、現役時代の「小久保裕紀」を彷彿とさせる。この日のシート打撃では4打席無安打に終わったものの、その鋭いスイング軌道には大砲の片鱗が漂っていた。
小久保選手は「(叔父の現役時代のレベルは)レベルが違い過ぎるので参考にならないけど、スイングの軌道などはあこがれている(サンケイスポーツ)。」と話し、YouTubeで叔父の映像を研究し、理想の打撃を追求する。偉大な親族を持つプレッシャーを受けることなく、侍ジャパンのユニフォームを自らの力で掴み取ろうとしている。大阪の激戦区で磨いた長打力が、木製バットという新たな環境のなかでどう花開くか注目したい。
【鈴木 悠悟】 プロフィール
- 氏名: 鈴木悠悟(すずき・ゆうご)
- 所属: 中京高校(3年)
- ポジション: 投手、内野手(遊撃手)
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 178cm、80kg
- 主な特徴や実績: 最速147キロの直球を投げ込む本格派右腕。打ってもチームの3番を務める「二刀流」の逸材。小6時に阪神タイガースジュニアに選出された経歴を持つ。U18代表候補合宿のケース打撃で2安打を放ち、岡田監督からも投打の柔軟性を高く評価されている。
【小久保 成逢】 プロフィール
- 氏名: 小久保成逢
- 所属: 近畿大学附属高校(3年)
- ポジション: 内野手
- 投打: 右投右打
- 主な特徴や実績: ソフトバンク・小久保裕紀監督を叔父に持つ。叔父譲りの一本足打法と鋭いスイング軌道が魅力の強打者。小学生時代に叔父から直接ティー打撃の指導を受けた経験を持つ。U18代表候補合宿に招集され、将来の大砲候補として注目を集める。















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