仙台育英・上林誠知選手に12球団スカウト絶賛

上林誠知, 仙台育英

 センバツ高校野球大会、4日目第1試合は仙台育英vs創成館の試合が行われ、プロ注目の仙台育英4番・上林誠知選手が4打数1安打も2打点を記録した。また守備でも華麗なプレーを見せた。

 184cmのスラッガーはストライクゾーンの広いバッターでもあった。第2打席はワンバウンドの球をセンター前に運んだ。そして躊躇無く2塁を落とし入れた。その他の打席でも絞って長距離を狙うというよりは、いろいろな球に対応するようなバッティングだった。

 昨年の明治神宮大会では甘い球を確実にヒットしていた印象だが、体重を後に残してひきつけてホームランを打つというよりは、やや前の方でいろいろな球に対応していた。それでも130m弾を放つパワーを持っている。昨日の走塁といいスラッガータイプというよりは、アベレージを残し打って走る大型選手になるような気がする。

 4回にはセンターの守備でスライディングをして好捕するなど、高い守備力を既に持っている。足と守備は一級品だと思う。上林選手には9球団のスカウト以下のようなコメントを出している。

○巨人・山下スカウト部長:走攻主そろった大型外野手。守備範囲も広くて肩もいい。打撃がレベルアップすればもっと評価は高くなる。ドラフト2位までに消える。
○北海道日本ハム・山田GM:3拍子揃っていて非凡なものを持っている。
○中日・中田スカウト部長:全てにスピード感がある。外野手としても打球への勘がいい。
○福岡ソフトバンク・永山スカウト部長:打撃が伸びてくればいっそう楽しみな選手
○東京ヤクルト・鳥原チーフスカウト:走攻守に野球選手としてのセンスがある。若き日の稲葉に似ている
○東北楽天・早川スカウトマネージャー:地元の選手だし楽しみ。走攻守そろっているし、上位候補になりうる
○千葉ロッテ・永野チーフスカウト:高校生トップレベルの野手。大きく振らなくても飛距離が出る。バッターとして素晴らしい。上位に入る可能性十分。
○横浜DeNA・吉田スカウト部長:体が大きくなって芯ができてきた。バットコントロールも良いしセンスがある。
○オリックス・古屋編成部G長:脚力もあるし、中前で躊躇無く二塁まで行くあたり、野球センスがすごくいい。
○オリックス・中川スカウト:駿太に似ている。伸びる要素が多い。東北のイチローになりうる要素を持っている。

 まとめると、守備、走塁については高く評価されており、打撃も含めて三拍子揃った選手で野球センスが高い。バッティングに関してはもう少しという意見があるものの、伸びる要素を持っている、という感じのようだ。

 どんなプレーにも必死にやっている印象を受けた。もっと落ち着いて周りを見えるようになれば、もっと大きなプレーを見せてくれそうだ。将来主軸やリードオフマンとして活躍できそうで、ドラフト上位候補は確実となった。

  究極の秘打だ。ドカベンの岩鬼でもこんなうまく打てない。今秋のドラフト候補、仙台育英・上林が甲子園を驚かせた。何とワンバウンド投球を二塁打にしたのだ。「自分でもびっくりしてます。スライダーが来ると思っていて、うまく反応できた。(インパクトが)ワンテンポ遅れてパパンッ!て感じ」

 

 2回2死満塁。1ボール2ストライクから創成館・大野が空振りを狙ってホームベース手前に落とした116キロスライダーだった。狙い球を打ちに行った上林のバットは止まらない。ただ、目はボールから離さない。ヘッドを遅らせて、ゴルフスイングのように「合わせた感じ」の打球は右中間へ。上林は快足を飛ばして二塁を陥れた。

 

 一塁ベンチの仲間たちから「すげえー」の声が漏れ、打たれた大野はぼう然だ。「狙い通りにベースの手前に落とした球。他の打者なら空振りしてる」。ワンバウンドヒットと言えば00年のイチロー。その映像を「テレビで見た」という。ただ、イチローは右前打で上林は二塁打。佐々木順一朗監督が「彼はイチローっぽいところがある」と天才肌の主砲を評したように、偉大な天才打者にも劣らぬ秘打だった。

 高校生離れしたバットコントロールだ。オリックス時代のイチローが披露した神業にそっくり。上林は「初めてです。イチローさんが打ったのは(テレビで)見たことがありました。あの人はプロの世界でやっていますけど…。みんなから『どこ打ってんだ!!』と言われました」とはにかんだ。

 

 守備でも4回2死、左中間への打球をスライディングで飛び込み、逆シングルで好捕。流れるようなプレーにスカウト陣の評価も高くなる。巨人・山下スカウト部長は「バランスのいい体形。外野手らしいし、可能性を秘めている。ドラフトも2巡目とか上位で消えるんじゃないか」と話す。

 各球団のスカウトのコメント


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