DeNA、サプライズ指名の小園選手獲得ならずも上茶谷大河投手を1位指名

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横浜DeNAは、当初予想された根尾昂選手ではなく、報徳学園の小園海斗選手を1位指名した。しかし抽選にはずし、東洋大の上茶谷大河投手を指名した。

高田GM最後の仕事

横浜DeNAは高田GMによる最後のドラフトで、1位指名の予想できない展開を演出した。右の先発が補強ポイントと指摘されていたが、23日のスカウト会議で高田GM,三原球団代表、吉田スカウト部長の3人だけで1位指名を決め、「重複するでしょう」と話し、先日の24日にはスカウト会議も開かずに情報戦を仕掛けた。

ドラフト会議前には根尾昂選手の指名が予想されたが、指名したのは報徳学園の小園海斗選手、小園選手には1位指名を公表していたソフトバンクとオリックス、そして指名有力だった広島が指名し4球団の重複となった。これは予想通りだったと思うが、抽選には高田GMが向かった。「くじ運は悪い」と話し、これまで抽選に出ていなかったが、南場オーナーや三原球団代表から促されたという。くじ引きでは真っ先に開け、外れを確認すると肩を落とし上を見上げた。本当にわかりやすい”がっかり”の姿だった。高田GMは「最後に当てて手土産にしてみんなに喜んでもらいたかったけどね」と話した。

DeNAは続いて東洋大の上茶谷大河投手を指名する。重複の可能性は高い選手で、案の定、東京ヤクルトが指名をした。2球団による抽選となったが今度は高田GMは引かず、三原球団代表が最初にひいたくじで交渉権を引き当てた。

上茶谷投手の獲得にはラミレス監督が喜んだ。ラミレス監督は1位指名選手を高田GMからも伝えてもらえておらず、この日のドラフト直前に伝えられたものとみられる。それでも23日には「来年に戦える準備をしている選手を獲得したい」と話し、来年に戦力になる選手を求めていた。

上茶谷投手は高校は京都学園出身で、高校時代は夏の大会でも勝ち上がるチームではなかった。東洋大に進むと2年生までは登板せず、3年時の大学野球選手権では打者1人に投げているものの、140キロをやや超す球を投げる投手だった。しかし、3年秋に左手の使い方を変えると、球速が140キロ後半を記録するようになり、今年春のオープン戦では150キロを記録する投手になっていた。そして春のリーグ戦では6勝を挙げ、1試合20奪三振も記録、大学生右腕の筆頭格に上り詰めた。

大学野球選手権では良さが見られず初戦で敗退、侍ジャパン大学代表にも選ばれずと、夏にかけて雰囲気が変わってくる。秋のリーグ戦もやや調子が良くない投球が続いたが、悪いなりにも抑えられる力をみせ4勝2敗の成績を残す。これまで1年間を通じて活躍が見られなったのが懸念だったが、今年1年間で10勝を挙げ、しっかりと活躍を見せ。大学生右腕で松本航投手並びNO.1と評価をされた。

上茶谷投手は「高校の先輩、沢村栄治さんの名前が付いた沢村賞を取れるような、日本を代表する投手になりたい」と話した。沢村投手は京都学園の前進の京都商出身。そして、上茶谷投手は今年、横浜DeNAと日本ハムの交流戦を横浜スタジアムで観戦し、「山崎さんが出てきた瞬間、一体感に鳥肌が立った。球場の雰囲気やベンチとかを見ていて、すごくいいなと。ここで野球をしたいと思ったので、何かの縁のかと思います」と話した。

上茶谷投手は個人的には三浦大輔投手近いと思う。足を挙げ、いったん間をとってタメを作り、肩の開きもなく140キロ中盤のストレートと多彩な変化球で打たせて取れる。三浦氏が来年から投手コーチになったことも、非常に良い巡り合わせだと思う。プロでは2段モーションも解禁となっており、もっと2段になると思うが、三浦投手が活躍するきっかけとなったが、禁止として封印した2段モーションで、上茶谷投手が番長の後を受け継ぐ。

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