オリックスのドラフトの狙い(2019)

2019年度の12球団のドラフトの狙い。オリックス編。(※1月23日、修正しました。ご指摘ありがとうございます)

オリックス

〇タイプ:上位即戦力、中位以降育成
〇監督:内野・外野手出身、チームの和を大切にバランス型
〇決定者:長村裕之球団本部長
〇補強ポイント:先発投手、主軸打者、内野手、捕手、左腕投手
〇近況:東洋大・佐藤都志也選手にスカウトが視察

オリックスは昨年のドラフト1位で小園海斗選手、天理・太田椋選手を入札し、2011年から続けてきた大学生、社会人の1位指名が止まった。ただしこれが即、育成路線に方針転換したという事ではなく、西村監督も千葉ロッテ監督時代の3年間とも即戦力の選手を1位指名している。昨年のドラフト会議でも2位から4位までは即戦力を指名した。特に高校卒社会人3年目の選手を好み、青山大紀選手、山岡泰輔投手、田嶋大樹投手、富山凌雅と指名が続いている。

ドラフト上位で即戦力投手の指名が非常に多い。2012年以降でドラフト1,2位の指名は14人中10人が投手、そのうち社会人が6人、大学生が4人とすべて即戦力投手を指名している。ただし、昨年は高校生野手を1位指名、大学生野手を2位で指名した。また、高橋周平選手、中田翔選手、田中将大選手などは指名をしたものの抽選で獲得ができなかった事もある。

上位で即戦力の指名が多い反面、中位から下位では、特に注目度の高い高校生の指名が多く、昨年では本田仁海投手や西浦颯大選手、その前も山崎颯一郎投手、吉田凌投手、佐藤世那投手といった有名な選手を指名している。ただし昨年は宜保翔選手を5位で指名したものの6位以降も即戦力選手を指名した。佐藤投手がまだ若いものの戦力外になったことが影響をしているのかもしれない。育成の施設を整え3軍構想も打ち出している中で、育成担当の福良氏の元でどのような方針が取られるかは、今年の指名に見られるかもしれない。

西村監督は、福良監督の元でヘッドコーチをしており、また同じ宮崎出身で年代も一緒、そして鉄道管理局出身(福良氏は大分、西村氏は鹿児島)ということで非常に近い考え方をする。ただし、実績のあるベテランに頼る(使わざるを得なかった)所もあった福良監督よりは、チームに若い選手が増えた事もあり、どんどん起用してくる可能性がある。

フロントは千葉ロッテから瀬戸山氏や加藤康幸氏をトップに持ってきたりもしたが2015年に解任され、また、オーナー側の有力者でかなりの決定権限を持っていたとみられる西名球団社長が昨年末に退任した。スカウト部門の長村氏と育成担当の福良氏、そして西村監督の体制となり、現場とフロントとの疎通は良い状況にあると思う。あとはオーナー側とフロントがうまくつながれるか、この体制を長く続けるためには、そこの役割をする人が必要だろう。

ポジション

捕手:若月、山崎勝(こおまでで固定)、伊藤、伏見
一塁手:T-岡田、伏見、中島(ここまでが主)、マレーロ、小谷野
二塁手:福田、山足、大城(ここまでが主)、小島
三塁手:小谷野、西野(ここまでが主)、白崎、中島、鈴木、山足、大城
遊撃手:安達(ほぼ固定)、大城、福田、鈴木
外野手:吉田正、宗(ここまでが主)、ロメロ、宮崎、小田、T-岡田、武田、大城、西村凌、西浦
DH:ロメロ、マレーロ、中島、吉田、小谷野

先発投手:西、ディクソン、アルバース、金子、山岡(ここまで固定)、田嶋、ローチ、松葉、東明、榊原
リリーフ投手:増井、吉田、近藤、山本、澤田、比嘉、黒木、山田(ここまで主)、岸田、岩本

昨年は3位の日本ハムに8ゲーム差をつけられて4位だったものの、一昨年に比べて借金は16→8と減少した。投手では西投手が10勝、アルバース投手が9勝、山岡投手は7勝だったが、西投手は13敗、山岡投手は12敗で負け越し、アルバース投手が貯金を作った。金子投手、ディクソン投手も4勝どまりと苦しんだ。しかし今年は西投手がFAで移籍、また金子投手も移籍するなどこれまで君臨してきた2枚看板が抜ける事となる。

ただし、昨年序盤にドラフト1位ルーキーの田嶋投手が素晴らしい投球を見せており、故障の回復が待たれる。また、山本由伸投手がリリーフとしてものすごい球を投げており、まだ若いこともあり先発投手に回ることになる。ドラフトでは荒西祐大投手、富山凌雅投手を獲得し、荒西投手は社会人のベテランで実績もあり、富山投手は若い左腕だが、やはりまだ未知数で、西・金子の穴を埋める所まではいかない。先発はかなり厳しい状況となる。

リリーフでは増井投手は実績をベースに35セーブを挙げ、近藤投手、黒木投手、澤田投手、黒木投手など、近年のドラフトで獲得した力のある投手が安定し、かなり高いレベルのリリーフ陣になりつつある。ただし、山本投手が先発に転向すると確実に1枚が不足してくる。この穴をK-鈴木投手が埋めきれなければ他の投手に負担がかかるかもしれない。

野手陣でも世代交代を推し進める。小谷野選手が引退、中島選手が巨人に移籍し、これまでの重量打線のイメージを持っていた選手が抜けた。吉田選手を中心にT‐岡田選手や外国人が主軸を任せられることになるが枚数は足りない。ドラフト2位ルーキーの頓宮裕真選手が1年目から台頭すればよいが。

野手では、宗選手がオープン戦から好調を見せ、序盤に1番で活躍した。中盤に他の選手に入れ替わったものの終盤には再びセンターを守り実績を作った。今年はさらに飛躍の年としたい。ショートは病気の影響も不安視されていた安達選手が1年間を守り通した。捕手も若い若月選手を中心に山崎捕手、そしてトレードで獲得した高城選手など、ある程度の質と層はある。ただしトレードで選手を移動させるという事は、確実に固定されていると評価されたものではなさそう。

課題はセカンド、サード。セカンドは福田選手が序盤と終盤に固まったが、打撃では打率.264で16盗塁とまずまずでまだ固定とまではいかない。サードでは打撃センスの高い西野選手と長打力もある小谷野選手が起用されたが、トレードで白崎選手を獲得するなど長打力を欲しがっている。理想としては頓宮選手がサードで主軸を打ち、西野選手がセカンドに回ればよいが、頓宮選手がどれくらい打って守れるかにかかっており、まだ心もとない状況。

ファームでは、本塁打トップは5本の園部選手とマレーロ選手で、球場が広いとはいえ寂しい状況、園部選手が戦力外となり長打の打てる選手は皆無となった。ショートで岡崎選手をしっかりと出場させているほか、廣澤伸哉選手の評価が高い。そしてドラフト1位ルーキーの太田椋選手は長打も打てるて遊撃手としても非常に素晴らしい選手で、ショートの獲得はひとまず終止符を打てるかもしれない。

ドラフト候補は

先発投手の獲得という事になる。そうなるまず目が行くのは奥川恭伸投手、佐々木朗希投手、及川雅貴投手、西純矢投手の高校BIG4で、左腕よりも力のある右のエースという事で、奥川投手、佐々木投手、西投手が注目される。ただし、確実に即戦力を取りに行くのがオリックス的という感じで、他球団がBIG4に行く中で、明治大・森下暢仁投手、JR東日本の太田龍投手を単独指名という想像ができる。この二人も翌年に10勝を望める投手であり、この路線で間違いないのではないかと思う。

主軸打者としてはパナソニックの片山勢三選手は地元という事もあり、ファーストも空き気味という事で獲得したい。または国際武道大の勝俣翔貴選手もサードとして主軸を打てる選手になりそう。ただし頓宮選手とタイプやポジションが重なる所もあり、頓宮選手の成長次第では将来性を見込んだ選手にシフトするかもしれない。JR東日本の糸野雄星選手、亜細亜大の山本卓弥選手、東洋大の佐藤都志也選手、履正社の井上広大選手、東邦の石川昂弥選手、埼玉栄の和田康平選手、常総学院の菊田拡和選手の名前が挙がってくるか。

内野手ももう一人獲得したい。智弁和歌山・黒川史陽選手、早稲田大・檜村篤史選手、近大の中川智裕選手などが長打力もあり実績もある。桐蔭学園の森敬斗選手、駿河総合の紅林弘太郎選手、八戸学院光星の武岡龍世選手は将来性もある遊撃手、花咲徳栄の韮澤雄也選手、社会人の日本通運・諸見里匠選手は守備力の高い遊撃手。

左腕ではJFE西日本の河野竜生投手がトップの候補になりそうだが、左腕投手を取り続けている事から他のポジションよりは優先度はやや低くなっているかもしれない。その前に捕手はまだしっかりと固定されていない事、若月選手に同じ世代の捕手をぶつけたいという事からも前述の佐藤選手や慶応大の郡司裕也選手、東海大の海野隆司選手、立教大の藤野隼大選手を指名するか、またはさらに若い世代の近江の有馬諒選手、智弁和歌山の東妻純平選手、星稜の山瀬慎之助捕手などを狙ってきそうだ。

1,2位指名予想

  1位 2位
パターン1 太田龍 片山勢三
パターン2 森下暢仁 佐藤都志也
パターン3 西純矢 勝俣翔貴

オリックスバファローズのドラフト会議
2019年のドラフト候補


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