オリックスのドラフトの狙い(2020)

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2020年のオリックスのドラフト戦略を分析します。

オリックスのドラフト指名の特徴と傾向

〇タイプ:上位即戦力、中位以降育成
〇監督:内野・外野手出身、チームの和を大切にバランス型
〇決定者:長村裕之球団本部長
〇補強ポイント:右の大砲、リリーフ投手、打てる捕手、左腕投手

オリックスの指名の特徴

オリックスは一昨年の小園海斗選手、天理・太田椋選手の指名で、2011年から続けてきた大学生、社会人の1位指名が止まった。福良氏が監督時代に即戦力の投手を欲しがり、田嶋、山岡投手を獲得、2015年は吉田選手の1位指名をした際も、投手を指名してほしかったとボヤいていた。

指名のパターンは、1,2位は即戦力投手、3位に内野手など補強ポイントの選手を指名し、4位前後で素質のある高校生という形だった。上位で即戦力投手が多い分、中位から下位で特に注目度の高い高校生を指名し、本田仁海投手、西浦颯大選手、山崎颯一郎投手、吉田凌投手、佐藤世那投手といった有名な選手を指名している。そしてそこから西浦選手、山本投手が出てきた。そして6位前後には再び補強ポイントの即戦力、または高く評価をしていたが他球団が指名をしなかった選手を指名し、山足達也選手、中川圭太選手、沢田圭佑投手などを指名している。このパターンでまずまずの結果を残していたといえる。

しかし昨年は、佐々木朗希投手と悩んだ末に石川昂弥を指名したものの抽選で外し、左の即戦力・河野竜生投手を入札した後、宮城大弥投手の指名に至った。またドラフト2位でも紅林弘太郎選手の指名と野手にこだわりを見せ、また高校生の1,2位指名となった。GMとなった福良氏は監督時代とは対照的な1,2位の指名をしている。山本投手の成功体験もあり、即戦力を大学、社会人にこだわらない感じになっている。ただし、4位では有名な高校生の前佑囲斗 投手、5位では評価をしていたものの他球団が指名しなかった勝俣翔貴選手の指名と、この辺は変わっていない。

また、チームの課題に対する指名がまだ多く、将来を見て1歩、2歩先の指名をしていくという段階にはまだ達していない。早く喫緊の補強ポイントという所を無くし、将来を見据えた指名ができるようになりたい。

チームは育成施設を本格的に整え、2021年に3軍制をとる方針を打ち出し、昨年は福岡ソフトバンクを上回る、育成ドラフトで8人を指名している。これは完全にソフトバンクのチーム作りを意識したものとみられ、育成で指名する選手も高校生が中心となっている。かつては契約金0円で社会人を中心に選手を多く指名したこともあったが、それとはまったく違い、高校生を育てるという意思が明確に示された。

FAでは小谷野選手、増井投手などを獲得する一方で、糸井選手や西投手が移籍するなど、五分五分という形。ただし昨年はFA戦線に参加せず、外国人の獲得を目指して大物を獲得した。基本的にはソフトバンク同様にドラフト、育成、FA、外国人をフル活用するチーム作りをしていく。

フロント・監督のビジョン

西村監督は外野手出身、千葉ロッテ時代に足のある選手を中心とした攻撃と、リリーフに強みを置いたチーム作りをする。大阪ドームという事もあり、基本的には投手と守備を中心とした守って勝つチームを目指している。福良監督の元でヘッドコーチをしており、また同じ宮崎出身で年代も一緒、そして鉄道管理局出身(福良氏は大分、西村氏は鹿児島)ということで、福良GMとは非常に近い考え方をし、フロントと現場の意思疎通は非常に良い状態だろう。

フロントはオーナー側の有力者でかなりの決定権限を持っていたとみられる西名球団社長が退任した後は、発言力のある福良氏がGMとなり中心が明確となった。

その福良氏は前述のとおり、ドラフトや育成だけにこだわらず、外国人、FAにも入っていく所があるが、かなりの大物を狙う所がある。チームに野手が不足していることから昨年のドラフト時は佐々木投手と悩んだ末に石川選手の指名に踏み切った。監督時代も含めて、基本的には翌年のチームに対して、補強ポイントを埋めていくのは長けているように見える。今後は将来のチームに視点を向け、1,2歩先のドラフト指名ができるのか手腕に注目したい。

チーム状況

2019年の戦力と将来予想(投手)

 2019年5年後予想
先発山岡泰輔(24)13勝4敗
山本由伸(21) 8勝6敗
鈴木康平(26) 4勝6敗
榊原 翼(21) 3勝4敗
竹安大知(25) 3勝2敗
荒西祐大(27) 1勝4敗
山岡泰輔(29)
田嶋大樹(28)
山本由伸(26)
宮城大弥(23)
鈴木康平(31)
榊原 翼(26)
竹安大知(29)
鈴木 優(28)
中継ぎ近藤大亮(28)52試合26HP
海田智行(32)55試合23HP
沢田圭佑(25)28試合19HP
比嘉幹貴(37)45試合11HP
山田修義(28)40試合 5HP
近藤大亮(33)
小林慶祐(32)
漆原大晟(28)
村西良太(27)
抑え増井浩俊(36)53試合18S沢田圭佑(30)
2軍
(3年目まで)
東 晃平(20) 96.0回
鈴木 優(23) 86.1回
本田仁海(20) 57.0回
漆原大晟(23) 38.1回
山崎颯一郎(21)35.2回

先発は山岡投手が持ち味を見せ、キャリアハイの活躍を見せた。入団3度目で2度目の2ケタ勝利と計算ができる投手だろう。また山本投手はリリーフでも先発でも圧倒的な投球を見せる。先発できっちりローテーションを崩さなければ10勝は最低ラインと言えそうだ。

ただしそこに続く投手が課題となる。田嶋投手は良い球を投げているものの故障が多く、まだ計算できる所に入らない。宮城投手は左の先発として計算できる投手となりそうだが、現時点では榊原投手、K-鈴木投手、竹安投手、荒西投手などに期待し、東、鈴木優投手の成長に期待するしかない。先発投手候補は1枚は必ず欲しい所。

特に左腕投手はかなり以前から補強ポイントとしてきており、松葉、山崎福也、田嶋とドラフト1位でも指名をしてきているが、まだ頭数が足りない状況が続く。昨年は結果的に宮城投手を指名でき、左腕に希望の光が見えるが、まだまだ層は薄い。

5年先を見てもエースとなりそうな山本投手、山岡投手に宮城投手、榊原投手など良い投手陣に見える。ただし、山本投手はMLBが放っておくような投手ではなく、山岡投手もかなり野心的なところがあるため、将来に向けた投手の補強は欠かしたくない。

リリーフは増井投手を補強し、また近藤、海田、沢田などが何とか踏ん張っている状況だが、絶対的な勝利パターンというのには山本投手の力が必要と思わせてしまう。村西投手はやや横からの150キロの球に力があり1年目から投げられそうだが、ここに平野投手のような強力な投手を置きたい所。FAで選手を狙っていくかもしれないが、ドラフトでも球威のある投手をとっておきたい。

2019年の戦力と将来予想(野手)

守備2019年5年後予想
捕手若月健矢(24)138試合、打率.178若月健矢(29)
一塁手モヤ       54試合、打率.258頓宮裕真(28)
二塁手福田周平(27)135試合、打率.250中川圭太(28)
三塁手小島脩平(32)103試合、打率.220勝俣翔貴(27)
遊撃手大城滉二(26) 91試合、打率.262太田 椋(24)
外野手吉田正尚(26)143試合、打率.322、29本
中川圭太(23)111試合、打率.288
後藤駿太(26) 91試合、打率.224
吉田正尚(31)
佐野皓大(28)
西浦颯大(25)
2軍・捕手稲富宏樹(20) 80試合、打率.232【予想打順】
1中川
2大城
3太田
4吉田
5勝俣
6西浦
7頓宮
8宜保
9若月
2軍・内野手宜保 翔(19)111試合、打率.227
太田 椋(19) 64試合、打率.258
山足達也(25) 58試合、打率.235
廣澤伸哉(20) 90試合、打率.157
岡崎大輔(21) 75試合、打率.229
2軍・外野手根本 薫(21)117試合、打率.229
西村 凌(23) 76試合、打率.235
西浦颯大(20) 43試合、打率.264
佐野皓大(23) 21試合、打率.286

捕手は若月選手が正捕手を手中に収めたものの、打撃の課題を指摘する声は小さくなく、2018年にはドラフト2位で頓宮選手を指名した。ドラフト下位や育成では捕手の補強が続いているが、若月選手の打撃の向上や、頓宮選手が捕手として打撃も見せられなければ、打てる捕手の上位指名があるかもしれない。

二遊間に関しては以前からの課題として選手を補強し続け、2018年に太田選手の1位、2019年に紅林選手の2位指名をしている。レギュラー争いをしている大城、福田、中川、山足なども含めて層は厚くなった。太田、宜保、紅林選手の指名でいったん打ち止めとなるかもしれないが、中川選手は外野も守っており、紅林選手と共に、サードや外野などに回し、さらに二遊間の補強をするかもしれない。

ただし、サードやファーストで長打を期待できる選手は、昨年、石川選手を獲得できなかった事から優先課題となる。勝俣選手は期待できそうで、紅林選手は右の大砲として期待をするが、さらに右の大砲の獲得は必要と言えそうだ。

外野手は吉田選手がリーグ屈指の外野手となり、主軸となっている。残り2枚のうち、西浦選手が大きく台頭をし、駿太選手に引導を渡しつつある。外国人を起用するとはいえ、外野手にもう一人、しっかりとレギュラーとしてプレーできそうな選手は必要で、足の使える選手では佐野、宗がいるが、長打で左の吉田と組める右の大砲が欲しい。

2020年のドラフト指名候補は?

2020年の補強ポイント

 投手捕手内野手外野手
チーム・監督の方針から
2020年戦力から
将来のチームから
2019の年指名選手から

2020年に5人を指名した右腕投手、山本、山岡の右腕はここ数年は良いが、メジャー移籍などの声も出てきそうで、またリリーフとして絶対的な強さのある投手を獲得し、山本投手を先発として固めたい。左は宮城投手の獲得ができたが2020年や5年後を見てもまだ足りない。

頓宮選手がどうなるかでもあるが、捕手または一、三塁、外野に入れる右の大砲は、GMも認識するように最優先される補強ポイントとなりそう。

1位、2位指名予想

パターン1は右の大砲を優先した指名で、昨年の石川のように井上選手を評価できれば、1位指名を狙う。サードを守れるかなども大きな要素となる。または内野手で主軸を打てる確実が高い牧選手を指名、これにより中川選手を外野に、紅林選手をサードにして、牧、太田の右スラッガー二遊間コンビを作る。2位ではリリーフ陣を固めるために、球速のある投手を指名する。

パターン2は左右にこだわらず大砲を狙う場合で、佐藤輝明選手は吉田選手と共に左のスラッガーとして活躍できそう。サードまたは外野手の一角で起用する。2位では左の先発候補として早川投手を獲得できれば大成功

パターン3は投手を優先したパターン。リリーフでNO.1と評価できる伊藤投手、先発としてNO.1と評価できる山崎投手を指名し、さらに右腕を強化する。2位では打てる捕手・古川選手を指名する。

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