12球団のドラフト、福良GMは育成のオリックスを作り上げられるか

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オリックスの補強の責任者である福良GMは、昨年の夏にGMに就任し、丸1年が経った。監督時代からがらりと変わったチームづくりの結果を出せるか。

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野手育成のチームへ

福良氏は2013年から2018年までオリックスの監督を務めたが、2013年のドラフト会議でJR東日本の吉田一将投手の指名を筆頭に、2014年に山崎福也投手、2016年に山岡泰輔投手、2017年に田嶋大樹投手と、即戦力投手の1位指名にこだわった。

2015年は青学大のスラッガー・吉田正尚選手の単独1位指名に成功しているが、現場の同意がない中で野手の1位指名を決めた事に不満を持ち、2016年は球団首脳が田中正義投手の1位指名を決めていたものの、確実に獲得できる即戦力投手として山岡投手の1位指名を主張し、現在、先発の一角を務める投手となっている。

そんな福良氏が2018年で監督を退任すると、2019年までファーム育成担当のGMを務めた。そこでチームを見る目が180度変わった。インタビュー記事で「監督をやっていた時には目の前の試合だけ、そのシーズンのことだけを考えて戦っていくという発想になってしまっていましたが、監督を経て育成担当GMになってみたら、中・長期的にどうやってチームをつくっていくかという視点が欠けていたなと思い知らされました。そういう視点からチームを見ると、こんなに違って見えるものなのかと痛感させられましたね」と話している。

そしてGMに就任してからは、自らが行っていた投手に偏った指名により、野手が少ない事に頭を痛めており、そして、2018年には1位で小園海斗選手を指名し、抽選で外すと太田椋選手を指名、ドラフト2位でも頓宮裕真選手を指名した。また、2019年は佐々木朗希投手とドラフト直前まで迷いながら石川昂弥選手を指名し、獲得を逃すと、2位で紅林弘太郎選手、5位で勝俣翔貴選手を指名した。

インタビューでは「ドラフトではもう急場凌ぎの補強はやめようということですね。ピッチャーに関してはこれまでどおり、社会人出身の選手も獲りますけど、野手に関しては高校生を中心に、大学生までという方針でいこうと考えています。以前は間に合わせのような感じで、すぐに使えそうな社会人の外野手を指名して、結果、似たようなタイプの選手ばかりを獲ってきました。今はファームも舞洲に移って環境もよくなりましたし、これからは高校生や若い選手を多く獲って、育成に力を入れていこうというふうに考えています」と話し、野手については即戦力ではなく、チームで育てる方針を固めており、社会人野手は指名しないことを明言している。

打線の核の育成、そして課題は投手へ

昨年のシーズンは野手不足に頭を痛めていた。しかし今年は、大物外国人のジョーンズ選手の獲得に加え、太田、頓宮、宜保翔、紅林、西浦颯大といった名前を挙げ、楽しみな若い野手がいると話し、野手不足への不安はやや減ってきている。

そして今は、山岡、山本などのいる先発投手が「若い選手が多くて楽しみだが不安でもある」と話す。しかしこちらも田嶋大樹投手や本田仁海投手、宮城大弥投手、村西良太投手、前佑囲斗投手など、楽しみな選手がそろっている。2019年シーズンは最下位だったものの、福良GMは1年でかなり手ごたえを感じているのではないかと思う。

ジョーンズ選手が活躍している間に野手の核を育て上げる事、そして投手陣に安定した軸を持たせることが、オリックスの現在の目標と言えそうだ。

育てたい打線の核ならば、近畿大・佐藤輝明選手、花咲徳栄・井上朋也選手、東海大相模・西川僚祐選手、履正社・小深田大地選手という所の名前が挙がってきそうで、佐藤選手は兵庫県出身の地元の選手だが、左の吉田正尚選手や勝俣翔貴選手がいる事を考えると、右の井上選手、西川選手を選択しそうで、中でも若月健矢 選手や岡崎大輔選手の獲得で実績のある花咲徳栄の井上選手が最終候補になるか。

他にも作新学院の横山陽樹選手や打撃の良い上武大の古川裕大選手もまだ伸びしろが大きい選手で、打撃のある捕手としても期待ができ、若月捕手の打撃不足を頓宮選手などとカバーする選手になれる。

二遊間は大城、安達が務めるが、太田、宜保選手に中川圭太選手もセカンドを任せられる。しかしさらに層を厚くするために、横浜高の度会隆輝選手や津田啓史選手、静岡の相羽寛太選手、近江の土田龍空選手、星稜の内山壮真選手も候補に入ってくるかもしれない。また智弁和歌山の細川凌平選手は打撃も良く、ショートやセンターで期待でき、中京大中京の中山礼都投手も身体能力が高く、獲得すれば面白い存在と言える。

投手では、若くて能力の高い投手陣がいる中で、リリーフ陣を安定させたい所もあり、苫小牧駒大の伊藤大海投手、東海大の小郷賢人投手、慶応大・木澤尚文投手などは、球威などで山本由伸投手に負けない球を投げる他、投手は社会人の指名もありそうで、トヨタ自動車の栗林良吏投手は鋭い変化球がありリリーフとして適正をウインターリーグで見せた。

そして先発ならば明石商・中森俊介投手、東海大・山崎伊織投手の地元コンビが能力が抜きんでているが、野手を優先するならば、智弁和歌山・小林樹斗投手、大分商・川瀬堅斗投手、中京大中京・高橋宏斗投手といった将来の軸候補、または東洋大の村上頌樹投手や立教大の中川颯投手といった、タイプの違った安定感のある投手を加えたい。

今年は各ポジションに有力選手が散らばっており、福良GMは今年も、野手か投手か、どの選手をどの順位でなら指名できるのかで、大いに迷う事になりそうだ。

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