広島カープは9月25日に、マツダスタジアム内の球団事務所でスカウト会議を開き、大学生と社会人の指名候補を投手17人、野手20人の合計37人に絞り込んだ。
18人の映像を確認
スカウト会議は10時から2時間行われ、松田オーナーなど球団幹部と各地区の担当スカウトが出席し、大学生、社会人の指名候補を37人に絞り込んだ。また、上位指名候補の宗山塁選手、渡部聖弥選手、金丸夢斗投手など18人の選手を映像で確認した。
田村スカウト部長は「今回は大学生と社会人。ご存じのように人気の高い選手がいてレベルが高い。」と話し、「恐らく次の会議ぐらいで、はっきりするんじゃないですかね。全体的な方向性というのは、次回しっかりやるのかなという感じです」と、この日は全体的な指名の確認はせず、次回に行うとした。また、映像確認をした選手は「人気が高い選手はいるので、そこを中心に」とした。
広島は2022年に斉藤優汰投手(苫小牧中央高)、2023年に常広羽也斗投手(青山学院大)の1位指名を事前に公表し、見事に獲得に成功しているが、田村スカウト部長は「他球団との絡みもある。皆さんは期待されているかもしれませんが、今回はないかもしれない」と話し明言を避けた。
広島は新井監督を中心に盛り上がりを見せたチームで9月中旬には首位を走るなど、勢いを見せていたが、森下投手、床田投手、大瀬良投手などの投手陣にやや疲れが見えると現在はやや失速をしている。チーム全体のホームラン数が51本とリーグ最低で、得点も392で5番目、現場からは「右の即戦力野手を」という声が上がっているという。
指名候補としては青山学院大の西川史礁選手、渡部聖弥選手が候補となりそうだが、明治大の宗山塁選手についても「良い遊撃手がいるとチームが変わる」と苑田氏が評価しており、まだ右の強打者に確定しているわけではない。
また前回のスカウト会議では高校生のドラフト指名候補選手を投手18人、野手9人の27人に絞り込んでおり、投手では報徳学園の今朝丸裕喜投手、野手では花咲徳栄の石塚裕惺選手の名前が挙がっている。
次回は10月11日にスカウト会議を行い、広島で行われるスカウト会議はそれが最後となるが、そこで全体のドラフト1位指名が決定すると見られ、それを公表するかが注目される。
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