ヤマハが巨人3軍と対戦し、151キロ長身左腕の沢山優介投手が4回2安打無失点に抑えた。また俊足強打の内野手・宮崎竜成選手も好守備を見せ、巨人、千葉ロッテ、中日、北海道日本ハム、東北楽天、埼玉西武の6球団13人のスカウトにアピールした。
ドラフト前にアピール
沢山優介投手は187cmの長身左腕投手で、最速151キロの速球を投げる高校卒3年目の投手で、春先に勢いある球を投げて注目されていた。その後は都市対抗など大きな大会でアピールができていなかったが、この日の巨人3軍との試合には6球団13人のスカウトが視察に訪れ、ドラフト会議に向けた大きな登板となった。
沢山投手は最速146キロのストレートを軸に4回49球を投げて2安打2奪三振、無四球で無失点に抑えた。「真っ直ぐはそれほど良くはなかったですけど、他の球種で試合がつくれました。コースもしっかり投げましたし、やれることはやれた感じがします」と話した。
この日はヤマハのグラウンドで行われたが、巨人は4人態勢で視察した。
巨人・榑松スカウト次長:「縦の角度を持っていて、チェンジアップが切れる。大型だけど割と制球が良い。20歳と若いし魅力がある。左はみんなで取り合いです」
東北楽天・後関スカウト部長兼編成ディレクター:「まずまずだね。ボールに角度があってチェンジアップが有効。真っ直ぐが多少甘くなるから制度がもう少し上がってくれば」
中日・松永スカウト部長:「ボールが暴れなくなり、まとまってきたね。コントロールが良いにこしたことはない。20歳で左。完成形じゃない。ここから」
と話し、左の好素材の投手として評価した。
都市対抗後は本格的に先発をするようになり、19日からの関東遠征では東芝を4回1失点に抑えたおちう。「長いイニングを投げることがアピールの場にもなっています。掛かる保証はないですけど、1回の登板を大事にしています」と話し、プロが視察する中で1イニング1イニングを大切に投げ、ドラフト会議での指名につなげる。
また、この日は大学卒2年目の内野手・宮崎竜成選手が3番で出場し3打数ノーヒットも、守備で軽快な動きを見せた。視察した千葉ロッテの田中スカウトは「すべてに良かったですし、しっかりプレーできていた。楽しみです」と評価した。
宮崎選手も「毎試合スカウトの方にきていただいていますし、その中でやりたいことはできています。」と話す。そしてプロについて「行きたいです」と話した。
共にドラフト会議の高い順位でとうことはないが、貴重な左腕投手と、俊足強打の内野手ということで、ドラフト5位前後で指名がありそうだ。
沢山巨人4回零封 ー スポーツニッポン静岡版紙面
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