広島からドラフト2位指名を受けた亜細亜大学の齊藤汰直(たいち)投手(21)が12日、東京都内のホテルで入団交渉に臨み、契約金7000万円、年俸1200万円(金額はいずれも推定)で仮契約を結んだ。即戦力右腕として期待される最速152キロ右腕は、「開幕ローテーション入り」と「2桁勝利」を1年目からの目標に掲げた。
「1年目だろうが関係ない」 即戦力の覚悟
金びょうぶの前に座った齊藤汰直投手は、仮契約を終えても表情を引き締めたままだった。「実感は今日改めて湧いたとかはないです」とキッパリ。すでに気持ちは1月の新人合同自主トレ、そして来春のキャンプインに向いている。
色紙には「開幕ローテ」と力強く記した。「自分自身、先発でやっていきたいという思いがあるので、まずはそこかなと。簡単ではないですが、勝負の世界。1年目だろうが関係ないと思うので、有言実行したいと思います」と、即戦力としての覚悟をみなぎらせた。
交渉の席では、球団から「1年目から2ケタ勝ってほしい」と何度もラブコールを受けたという。「2桁勝ったら、相当チームの戦力になっていると思うので、そこに向けて頑張りたい」と、球団の期待に応える決意だ。
スカウト絶賛「大瀬良の若い時」「フォークで空振りが取れる」
そのポテンシャルには、スカウト陣も惚れ込んでいる。担当の松本有史スカウトは、エースの大瀬良大地投手のルーキー時代になぞらえ、「大瀬良が入団した時くらいの投球はしてくれるんじゃないか」と最大級の評価。さらに「今の投手陣と比べても負けてない。本当にフォークが面白いくらい落ちて、面白いくらい空振りが取れる」と、その投球術を絶賛した。
4年春の転機「自分で考えられるように」
大学3年春に4勝を挙げたものの、「納得できる球じゃない」と、4年春にフォームを見直し、覚醒。日米大学野球の代表にも選出された。「まずは先輩に指導を仰ぎ、そこから自分で考えられるようになった」と、クレバーな一面も持つ。ドラフトで指名を受けて以降は「それしか見ていない」とカープの情報収集にも余念がない。「基準はトップレベルに合わせないといけない。現状維持では無理です」。高い意識を持つ即戦力右腕が、広島の先発陣に殴り込みをかける。
齊藤 汰直 プロフィール
- 氏名:齊藤 汰直(さいとう たいち)
- 所属:亜細亜大学 4年
- 出身:兵庫県立武庫荘総合高校
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:183cm・90kg
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト2位(広島)。契約金7000万円、年俸1200万円(推定)。最速152キロの本格派右腕。日米大学野球日本代表。落差の大きなフォークと“亜大ツーシーム”が武器。


httpss://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2025/11/13/kiji/20251113s00001173009000c.html
httpss://www.daily.co.jp/baseball/carp/2025/11/13/0019699241.shtml






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