中日、落合GMが退任へ、即戦力選手中心ドラフトは結果出ず

中日ドラフトニュース

中日ドラゴンズは、落合GMが退任することが朝日新聞によって伝えられた。2013年10月にGMに就任し、ドラフト会議では社会人選手を積極的に指名するなどしたものの結果は表れず、今年は19年ぶりの最下位に低迷し、3シーズンで退任する事となった。

ドラフト指名選手が伸び悩む

谷繁監督のシーズン途中の交代や、選手の契約更改で大幅な年俸ダウンなど、いろいろな事があったが、ここではドラフトについて触れる事にすると、落合氏は監督時代も鶴の一声によってドラフト1位指名選手が変わることがあったようだが、GMとしてチーム作りの責任者としてドラフト会議に臨んだのは2014年だった。

その2014年のドラフト会議では、三菱日立パワーシステムズ横浜の野村亮介投手を評価して1位指名すると、その後も、日本通運の友永翔太選手、JX-ENEOSの石川駿選手、井領雅貴選手など、社会人を中心に大学生など即戦力ばかりを指名した。ドラフト候補として社会人で主力として活躍していた選手だったが、他球団も注目するような選手というよりは、独自のポイントを持った指名だったと感じる。

社会人出身で3冠王にもなった落合氏という事もあり、指名した選手が活躍することを期待したものの、この年の選手は目立った活躍がまだ見られておらず、ドラフト2位の浜田智博投手は今年戦力外となり、育成契約する事になった。

2015年のドラフトでは1位指名は高橋純平投手を指名、抽選で外すと小笠原慎之介投手を指名した。高橋投手は中田スカウト部長以下スカウト陣が薦める選手で、落合GMも承認した。しかし2位以降はトヨタ自動車の木下拓哉捕手、JR九州の福敬登投手、Hondaの阿部寿樹選手など社会人選手の指名が続き、落合色の指名だった。これらの選手は1軍でプレーした選手もいたが、社会人ということで即戦力といての働きが求められる点では厳しい評価になってしまう。

2016年のドラフト会議では7人を指名し高校生2人、地元の選手もおり、落合色が感じられない指名となっていた。落合GMがスカウトに任せる方針にしたのか、または力が及ばなくなったかと感じられた。

社会人選手はどうしても1年目から結果が求められてしまう。しかし、2014年、2015年の大学、社会人の選手はプロでの成長の可能性を持った選手だったとも思われ、来年以降1軍で活躍する選手もいるのではないかと思うが、2016年に方針を変えた事でドラフトでの落合流改革は終わった。

社会人の野球界にとっては、活躍を見せるもののプロになかなか行けなかった選手を指名してくれたことで、その選手の夢をかなえる形にもなったし、頑張っていればプロに行けると希望を持たせてくれた。またチームにとっても強力なベテランが上に上がっていく事で、下からまた選手が出てくる活性化が図られたと思う。

中日ドラゴンズ、過去のドラフト指名一覧 | ドラフト会議ホームページ2016 Draft home page

球団側も落合氏側も、契約を更新しない方針。朝日新聞の取材に対し、落合氏の個人事務所であるオチアイ企画は「球団との契約は落合個人ではなく、会社同士の契約。落合は請け負った仕事は全うした。今回は両者合意の下、円満な契約満了」としている。

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