巨人が新人選手の入団発表、選手の評価と戦力アップ分析

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巨人が2017年のドラフト会議で指名した16選手の入団発表を行った。選手の紹介とチーム戦力のアップ度を予想してみる。

巨人2017年入団選手一覧

順位 選手名 位置 出身 身長体重 投打 契約金 年俸 背番号
1 鍬原拓也 中央大 177cm76kg 右右 10000 1500 29
2 岸田行倫 大阪ガス 176cm80kg 右右 7000 1200 38
3 大城卓三 NTT西日本 187cm89kg 右左 6000 1000 46
4 北村拓己 亜細亜大 181cm85kg 右右 5000 800 52
5 田中俊太 日立製作所 178cm80kg 右左 4500 800 63
6 若林晃弘 JX-ENEOS 180cm77kg 右両 4000 800 60
7 村上海斗 奈良学園大 189cm95kg 右右 3000 800 66
8 湯浅大 健大高崎 172cm70kg 右右 2500 480 93
育1 比嘉賢伸 盛岡大付 180cm82kg 右左 200 250 001
育2 山上信吾 常盤高 183cm75kg 右右 200 250 017
育3 笠井 駿 東北福祉大 180cm80kg 右右 300 250 004
育4 田中優大 羽黒高 183cm75kg 右右 200 250 019
育5 広畑塁 立正大 177cm72kg 右左 300 250 005
育6 小山翔平 関西大 170cm70kg 右右 300 250 007
育7 折下光輝 新野 177cm86kg 右右 200 250 008
育8 荒井颯太 関根学園 190cm98kg 右右 200 250 022

新人選手の特徴

ドラフト1位 鍬原拓哉投手 期待度1年目:☆☆☆☆ 3年目:☆☆☆

球速にある程度のコントロールがあり、プロでも使えそうな変化球もある投手で、1試合を投げ切るスタミナも十分、今年のドラフト候補の中で即戦力度は高い投手だった。ただし連投時に序盤に失点をしたりと投球にムラもある。週1のローテーションなら序盤にポンポンと勝ち星を挙げるかもしれない。1年間通してのスタミナがあれば新人王も。

ドラフト2位 岸田行倫選手 期待度1年目:☆☆☆ 3年目:☆☆☆☆

捕手としての能力がたかく、実戦経験も多い。肩やフットワークではすぐに1軍が期待できそうだ。打撃についてはセンスがあるものの、プロで守備やリードと両立して活躍していくには、もう少しレベルアップが必要か。リード面での勉強や打撃次第で1年目の後半には正捕手をとしてマスクを被る試合が多くなるかもしれない。

ドラフト3位 大城卓三選手 期待度1年目:☆☆☆ 3年目:☆☆☆

大学卒で社会人3年目でのプロ入りという事もあり、年齢的には1年目から活躍しなければならない選手。大学時代に高いアベレージを残し、長打力も見せる打撃のある捕手で、今年は守備面、リード面でも成長が評価された。ライバルが多い中で厳しい戦いが予想されるが、打撃・守備でさらに成長を目指したい。

ドラフト4位 北村拓己選手 期待度1年目:☆☆ 3年目:☆☆☆

大学時代に亜細亜大の主力メンバーだったものの、特に際立ったという活躍や成績はない。高校時代から注目された長打力などの素質を評価されており、プロ入りしたらまずは鍛える事から始まりそう。長打のある選手になるか、チームプレーができる内野手になるか、どういうタイプになるのか注目したい。

ドラフト5位 田中俊太選手 期待度1年目:☆☆☆☆ 3年目:☆☆☆

セカンドとしてはプロ1軍でもそつなくできそうで、足を絡めた打撃でもすぐに1番でプレーできる選手。兄のようにプロ入り後にさらに力強さが出てくれば楽しみ。セカンドでもライバルが多いが、開幕レギュラー候補には間違いなく入ってきそうだ。

ドラフト6位 若林晃弘選手 期待度1年目:☆☆☆ 3年目:☆☆☆

打撃センスに定評があり、大学時代から高い打率を残すスイッチヒッターとして注目された。都市対抗で2本塁打の長打力もあり、サードのポジションを岡本選手などを争っていく。1年目からチャンスをもらえると思うが、岡本選手への期待も高くそれほど多くはないかもしれない。そのチャンスをモノにできるか。

ドラフト7位 村上海斗選手 期待度1年目:☆ 3年目:☆☆☆

体の大きさと素質は今年のドラフト候補の中でもロマン枠として魅力ある選手。投げても145キロを記録する強肩と、力強いスイングからの打球の飛距離は、練習でファンを沸かせそう。試合でどれだけ出せるか楽しみ。

ドラフト8位 湯浅大選手 期待度1年目:☆ 3年目:☆☆☆

50m6.1秒の足に注目され、健大高崎でも盗塁をしまくった。守備でも柔らかさがあり、足と守備でチームNO.1になれるかもしれない。

 

育成ドラフト1位 比嘉賢伸選手 期待度1年目:☆ 3年目:☆☆☆

夏の甲子園で強い打撃ができる遊撃手として注目、守りもうまさを見せており期待できる。

育成ドラフト2位 山上信吾投手 期待度1年目:☆ 3年目:☆☆☆

146キロの速球を投げる183cmの右腕として、今年の関東の高校生右腕としてトップクラスとの声も。高校で急成長を見せており12球団スカウトが視察をするなど注目された。

育成ドラフト3位 笠井駿選手 期待度1年目:☆ 3年目:☆

180cm80kgも、50m5.8秒の足がある選手で身体能力非常に高い。遠投も100mの強肩外野手

育成ドラフト4位 田中優大投手 期待度1年目:☆ 3年目:☆

やや横から繰り出す143キロの速球、身長もありさらに球速アップを目指したい。

育成ドラフト5位 広畑塁選手 期待度1年目:☆ 3年目:☆

大学時は小畑というプロ注目捕手がおり控え、それでも素質の高さを見せた。

育成ドラフト6位 小山翔平選手 期待度1年目:☆ 3年目:☆

小柄な捕手だが入団テストで合格、強肩、フットワークなど期待。

育成ドラフト7位 折下光輝選手 期待度1年目:☆ 3年目:☆

投げても140キロを記録する強肩内野手、長打力も足もある身体能力の高さ。

育成ドラフト8位 荒井颯太選手 期待度1年目:☆ 3年目:☆

超大型選手で何かを期待したくなる。飛距離十分の打撃と足もそこそこある。

 

チーム全体の戦力アップ 1年目:☆☆☆☆ 3年目:☆☆☆

先発投手として鍬原投手はローテーションの1枚に加わってきそうで、田中選手もセカンドのレギュラーをうかがいそう。捕手は小林選手、宇佐見選手などと争える選手が増え、複数人捕手の運用となりそう。1面目から戦力になりそうな選手が多い。

ただし、将来の4番やエースという風に言える選手は少なかった。今年のドラフトはそういう位置づけとなった。巨人の厳しい1軍枠争いのなかで、3年目まで期待される選手として残っていくのか、サバイバルとなる。

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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