巨人、全国にOBによるスカウト網の構築を計画、早ければ来年春から

2020年ドラフトニュース 巨人ドラフトニュース

巨人の原監督が、全国各地に住む球団OBの有志による、野球少年のスカウト網を構築する構想を明らかにした。今後、有志のOBと面談をしていくという。

千賀投手の発掘目指す

原監督は優勝旅行で訪れているハワイでこの構想を明らかにした。「ジャイアンツのOBは全国津々浦々たくさんいる。北海道から沖縄までね。何とかネットワークが広がればね」と話し、今村球団社長も「何かOBの有効活用ができる方法はないか、とプランを練っているところ」と話し、大塚淳弘球団副代表編成担当も、「スカウト登録をして。いないところがあるけど、各県に何人かずつピックアップしている」と、全国スカウト網の構築に動きだしている。

福岡ソフトバンクの千賀投手は高校時代は無名だったが、地元のスポーツ店の店主がソフトバンクの小川スカウト部長に情報を提供し、視察をして育成ドラフトでの指名につながった。また、昨年に福岡ソフトバンクに加入した、アメリカのドラフト1巡目で指名されたスチュワート投手も、ソフトバンクの駐米スカウトが一家と近所で、13歳の頃から指導をしていたことがきっかけだったという。

巨人の球団スカウトは長谷川国利スカウト部長、武田康チーフスカウトを中心に、内田強、渡辺政仁、柏田貴史、織田淳哉、脇谷亮太、青木高広、野間口貴彦、円谷英俊、岸敬祐の現在11名がいるが、主にその年のドラフト候補選手を中心に視察をしているため、高校、大学、社会人、独立リーグを中心に足を運ぶ事になる。試合だけでなく練習なども視察をするため、担当地区の小学生や中学生などまで視察に行く時間はほぼ無い。そこで巨人の各地のOBが地元の少年野球選手の情報を球団スカウトに集め、将来有望な選手の発掘につなげていくという。

選手のスカウトには、技術面だけでなく性格面の情報も必要となる。原監督は「担当スカウトでも小学生のときから見られない。でも地元に密着したOBの人たちは極端な話、生まれたときから知っている。その時期が来た時に、小さい時からこうやって成長してきたよということを知っているのは説得力があることだと思う」と話し、少年野球時代の情報を得る事は非常に大きいという。そして「今は非常に情報化社会。昔は掘り出し物の選手とかいたけど、今はそこそこの選手は名前が出ている。アナログの発掘ですよ。汗をかかにゃあ」とインターネットの情報だけでなく、実際に足を運んで得る情報を重視する。

また原監督は「地域の野球振興にもつながる」と話す。「名刺を持った人が少年野球、中学野球を見に来るのは、子供たちと指導者にとってもいいこと。OBに対しても敬う気持ちがある」と話し、頻繁にスカウトの肩書を持つ人が試合や練習に訪れれば、野球少年たちのモチベーションアップにもつながるという。これから具体的にOBと面談をしてゆき、また、現行のプロアマの間にある制度を確認しながら、早ければ来季の開幕前に地域スカウトの第1弾を決め、2,3年で全国のスカウト網を構築していく。

読売ジャイアンツのドラフト指名予想

このプロジェクトは数年間かけて長期的な視野に立ち、取り組んでいく方針で早ければ来年の実現を目指すという。各地区のOBから有志を募り、面談を経て“依頼”するイメージを描く。現状はルールを確認した上で、可能なことを模索、整備をしている段階。今村球団社長は「何かOBの有効活用ができる方法はないか、とプランを練っているところ」と説明。描くのは現在11人いる球団スカウトに、少年野球の情報を提供するネットワーク整備だ。

成功例に挙げたのは、ソフトバンクのエース・千賀だ。愛知・蒲郡市出身で地元のスポーツ用品店経営者の口コミで発掘されたことを引き合いに出し、「今は非常に情報化社会。昔は掘り出し物の選手とかいたけど、今はそこそこの選手は名前が出ている。(大事なのは)アナログの発掘(方法)ですよ。汗をかかにゃあ」と“生”の情報を重視する。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
ドラフト会議ホームページ2024 Draft home page

コメント