福岡ソフトバンクは、ドラフト1位で指名した花咲徳栄の井上朋也選手と、契約金8000万円、年俸880万円で仮契約を交わした。
次世代の中心選手に
仮契約に立ち会った福山アマスカウトチーフは井上朋也選手について、あらためて「スピード、パワー、テクニック全てが高いレベル。次世代の中心選手に育ってほしい」と高い評価を表した。井上選手も「ホークスは走攻守全てで12球団トップクラス。3割、30本塁打を打てる選手に早く近づけるように日々頑張りたい」と話した。
井上選手は花咲徳栄で1年生からレギュラーとして出場し、高校通算50本塁打を放っている。個人的に追ってみようと考え、1年生のときから井上選手の出場する試合を20試合観たが、甲子園では一発長打をなかなか見せられなかったものの、どちらかというとヒットを打つ打撃や外野手の守備で良いプレーを見せていた。しかし、埼玉では圧巻の打球を何本も見せ、またサードでも懐が深い守備を見せており、ドラフト1位指名は確実と思っていた。
福岡ソフトバンクはベテランになるサード・松田選手の後継者として、2018年にはドラフト3位で野村大樹選手を、2017年には外野手だった増田珠選手をサードとしていけると判断し、同じくドラフト3位で指名している。野村選手も結果を出しており、井上選手にサードの定位置が自動的に転がり込むわけではなく、厳しい競争が待っている。
個人的には野村選手の精神力も非常に高く評価している。しかし、客観的な評価として高校卒業時でみると、井上選手のほうが打撃・守備・足で高い所にいると見えた。プロで2年間磨いてきた野村選手との競争が本当に楽しみだ。
ホークスは現在、12球団で最強のチームとなっている。そして次世代も最強のチームとして君臨してゆく想像ができる。
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